第2話 問
−《自分》のことを好きと胸を張り、誇りを持って言える人は一体どれだけの数いるのだろうか?
それは今まで歩いてきた道、成し遂げたこと、黒歴史、思い出してもクスッと笑えること、二度と思い出さないように心の南京錠で鍵をかけたこと‥
徐々に色濃くなっていく人生を振り返り、積み上げてきたもので形成された自身に問いたい。
私はまだ、現在進行形の自分については、自信を持ち声を大にして「好き」とは言えない。
まだ見ぬ将来のことを考えると、期待と共に妙な焦燥感に駆られるからだ。
だが、瞬間的な自分は好きだと言える。
今まで、心躍るほどの良いことも、自分を見失うほどの悪いことも経験してきた。
-何かない限りは長い人生である。
その中で経験したのはまだ豆粒程だろうが‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます