第8話企画書だけでは始まらない sideサエラ

9の月に入ってしばらくすると、領地を持っている貴族が挙って王都にやってきた。

貴族の帰還に合わせて改めて御前会議の席順や会場へ入る期間を指定して滞りなく開催できるように手配するのが私たち文官の仕事だ。そんな中

「おい、追加の資料が届いたぞ」と同僚のカートがたくさんの羊皮紙を持ってやってきた。

「なんでこんなにたくさんあるの?」と後輩のエラが聞くと

「どうもザウェル伯爵一族だけが不正をしていたのではなかったらしい。クロード男爵邸から出た書類から他に5つの貴族が関わっていたので、一緒に糾弾するみたいだ」確かにいっぺんにやらないと問題が表面化する前に有耶無耶にされかねないからね。

「とにかくこの資料を整理して会議に間に合わせないと。それが終わらないと席次が決められない」そう言ってとにかく追加の資料を精査して問題があった貴族を何の罪において裁くのかを決めていった。

は〜。まさかこれが後3回追加の資料が集まり、全部で10貴族の粛清が行われることとなった。これが終わったら絶対休みを取るんだ!!!!!!

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