第7話企画書だけでは始まらない sideクライ
結局、企画書を提出しても他の貴族や王族に認められなければ話にならない。というわけで机上の空論となってしまったが、このままでは食糧難になるのは見えているので、水源の確保を目的に山へ行かせてもらえないだろうかと翌日上司に休暇願を出してみた。
「おい。このクソ忙しい時に1ヶ月も休暇願を出すんだ?」
「このままでは王都内でも旱魃の影響がもろに出てきます。その前に水源の確保をさせてください」と言うと
「何も指示されていないのに勝手に行動されても困るんだが?」
「だから休暇中に勝手に山に行って勝手に魔法の練習をするんです」
「わかった。この休暇については受け取っておくが、何があっても我々魔術師団は関知しないからな」と言って休暇届を受理してくれた。
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