第6話その頃クライ達は

居酒屋での雑談から5日後、事態が動き出した。

まずクロード男爵と本家であるザグウェル伯爵の更迭。それによる沙汰はこれから貴族を交えた裁判が開かれる。次の領主が決まるまでの間、彼らの領地は王領とし、改めて何名かの新規領主を募集するらしい。

「ねえ、いくら元領主の悪政による旱魃だとしても誰がこの土地を元の状態にするの?」とサエラがいつもの居酒屋で聞いてきた。

「そうだな最低森を復活させて水を還元できる精霊術師かテイマーが必要だな」と俺を見ながらケントが言った。

「おい。俺には精霊と交渉するだけの能力はないし、テイマーでもないんだぞ」というと

「大丈夫。水竜と木竜に地竜は心当たりがあるでしょ?」そう言われたが、

「あれはクリフ殿下を通さないと難しいぞ。何せ全て竜騎士の騎竜達だからな」というと

「それなら企画書を提出して、土地の土壌回復の仕方などを出してみたらどうだ?テイマーの力が必要なら俺も一枚噛むぞ」と言ってくれたので早速俺たちでできる事と、それに関わる問題点などを洗い出すことにした。


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