第5話調査報告

「さてクリフよ。そなたの下にも報告書が上がっていると思うが、この度の問題はどう解決するつもりだ?」と聞かれたので

「はいあの一帯は本来穀倉地帯です。もともとはザグウェル伯爵の領地だった一部を分家する際にクロード男爵に割譲したのが始まりです。それをこのような状態にしているにもかかわらずクロード男爵の台所事情は潤っていおります。これらの内容からするとこのまま放置しておくと国も疲弊していくかと思われます。ひとまず彼等をイムルの森へ領地替えをし、新たな領主を指定するかザグウェル伯爵へ返還するのが得策かと思われます」と答えた。

「なるほどイムルの森とな。確かに領地の広さではイムルの森の方が広いが、あそこはよほどでない限り開墾は難しいのでは?」と宰相殿が言われるので

「イムルの森とその周辺とし、平地の開拓から始めさせるのです。このままでは他国の侵略を易々と受けることにもなりかねません」というと

「まさかクロード男爵は他国と通じていると?」

「男爵だけではなく本家であるザグウェル伯爵も加担しております。追加の報告書はこちらになります」そう言ってカートに頼んだ追加の調査報告書を宰相に渡してそれから国王に渡された。

「なるほど。この度の旱魃はこの一族位よるものであったか。やはりイルムの森への転封はザグウェル伯爵を子爵にし転封。クロード男爵は身分を剥奪の上国外追放が最善かと」と宰相いうと

「あいわかった。直ぐにこの者たちを捕らえよ。他の貴族には9の月の20日に王城へ集まるよう連絡を入れよ」と王の一言で近衛兵たちが各部署へと伝令に走った。

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