第2話クリフ殿下

スティンガー王国には王子が3人王女が6人、母親が違う。

王妃から生まれたのが第一王女と第3王子。他は側妃から生まれているため、王位継承権順位でいま揉めに揉めている。

そのため、一番に放棄したのは第二王子であるクリフ殿下である。彼は10才の時に風龍をテイムしたことにより竜騎士団への所属を願い出たのだ。

そのクリフ殿下に会うため私は竜騎士団の宿舎へとやってきた。


「よう。久しぶり。何か南で問題でも起きているのか?」さすが話をする前にある程度わかっていおられる。

「はい。南の辺境伯領までは問題が起きていない模様ですが、どうやら旱魃が起きており、王都に国民が流れてきております。このままでは治安の悪化が懸念されますので、お力添えをいただけますでしょうか」というと

「まず現状の確認だな。上から見た限りでは森がなくなってかなり乾燥しているのがわかったぐらいだが、明日の朝から取り掛かろう。ひとまず間諜のものを使ってあの土地の領主について調べるか」そう言って窓を開けると一人入ってきた。

「お呼びでしょうか」

「王都から南に3ノエルほど行ったところの領主、確かクロード男爵と言ったか彼のここ数年の財政状況を調べてきて欲しい。もちろん裏帳簿を含めてだ」

「了解いたしました。明日にはご報告できるかと思います」そう言って部屋から消えて行った。

「では明日の朝こちらに改めてお伺いします」そう言って私は魔術師団の自室へと帰っていった。

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