ステータス
◆
◆ウィッタード王国 王城 大講堂◆
◆
レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。レベルアップしました。
「うるさあああああああああああああああああああああああいいいい!!!!!!」
祝勝会を開くと言って、慌てて出ていった王城の人間達に取り残され、俺は人っ子一人居ない大講堂に愛車のレグザスと取り残されていた。
異世界召喚して魔王を3分で討伐したのも束の間、それがクソどうでもいい事に感じるほど、この大音量での「レベルアップしました。」がうるさい。どうしたもんかな…
「エル!!!!!エルレイアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!おいこら!出てこいやあああああああああああ!!!!」
俺は女神の名前を全力で呼ぶ。
「・・・・・・・・。」レベルアップしました。レベルアップしました。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」レベルアップしました。
クソッ!こうなりゃヤケだ。異世界召喚と言えばお決まりのアレやるぞアレ!
俺は全力で息を吸い込んだ。
スゥーーーーーーーーッ…
「スッッッッッッッッテエーーーーーータス!!!!!!!」
決まった…!
ブオンッ
そして目の前にステータスウインドウが出る。と同時に、レベルアップ音声が止まった。
「ステータスウインドウ、き、きたあああああああああッッッッッ!!!!」
ん?なになに?
【名前】レグザス
【年齢】34歳
【職業】霊能者
【レベル】5,631
【H P】80,592
【M P】99,921
【攻撃力】2,021
【防御力】3,751
【素早さ】2,550
【知 力】8,990
【幸 運】3,021
【称 号】異世界より来たりし者、魔王を討伐せし者、クレームは辞めて下さい、呼んでも答えませんよーだ
・・・はあ・・・・・・・・・・。ツッコミどころが多すぎて・・・。
【名前】レグザス
まず、俺の名前は
「ゲェジ」とか「ゲジゲジ」とか認識できないんだからって、人の名前を車にするのやめろよ!!
おめーPOYOTAの車に俺が乗ってたら「ポヨタ」とかにすんのか?あ?
霊能者ポヨタってなんだよおい、子供向け番組のキャラクターか?ああ?
チッ…!クレーム入れてやりてぇ…!
女神といいこっちの人間と言い、そこまで聞き取りにくいのか俺の名前は。日本だとケーくんとか天さんとかで通ってたもんだが、人の名前を何だと思ってんだよ…!まあいい、次!
【レベル】5,631
レベル5,631って…アホか。この世界のレベルの平均がどんなもんかは知らんが、二桁どころか四桁じゃねーか…!
魔王一体でこんなにレベルが上がるなんて…どんだけ強かったんだ魔王。まあ、考えてももう戦う事は無いんだし意味ねえな…。
他のステータスもイカツい感じだから、こりゃチート無双できそうだな。後でこの世界の平均レベルでも聞いてみるか。
【M P】99,921
【知 力】8,990
あと、まあなんかMPや知力が高いのは、霊能者が魔法職扱いされてるからなんだろうか。ふむ。俺はネトゲもやっていた事があるが、魔法職専門だったしな。これは悪い気分がしない。
召喚士?が居るなら魔法使いもそこらへんに居るだろ。明日にでも色々教えてもらえば良いか。
んで、
【称 号】異世界より来たりし者、魔王を討伐せし者、クレームは辞めて下さい、呼んでも答えませんよーだ
「クソが…!」
称号…!
「クレームは辞めて下さい、呼んでも答えませんよーだ…だぁ?」
こちとら異世界召喚もとい拉致喰らった上に女神エルレイアのご要望を3分で叶えてあげたのにだな。
そんな言いぐさは無いんじゃねえのか?クソ…!
あと、異世界召喚された目的が魔王の討伐なんだったら、顔見せて「元の世界に返してあげますよ~」ぐらい言ってくれても良いもんだが…。
「ん?」
俺は目を服の袖でゴシゴシする
【称 号】異世界より来たりし者、魔王を討伐せし者、クレームは辞めて下さい、まだ魔王軍が居るので全員倒して下さいね
「……。」
この称号で話し掛けるシステムやめようや…!?
俺も昔なんかネトゲでふざけて称号でチャットしてた事あるけど。
あと、クレームは辞めて下さいは固定なのか?ん?クレームにやたら反応してたけど、クレーマーに弱いタイプなのか?あ?またクレーム出したろか?マジで覚悟しとけよほんま…!
いやでも、せっかく
お、ステータスに続きがあるぞ。なになに…?
【スキル】
【魔 法】---
ふむふむ。魔法は空欄か。
スキルや魔法が鍛えたり習得したりダメージ喰らったりガチャ引いたり何か装備すればすれば増える系の「異世界モノ」と、あとは天性の素質だけが生涯のスキルで、後天的には全く増えない系の「異世界モノ」があるものな。
前者だったら、元ネトゲで魔術師系ジョブをやってた身としては楽しそうだな~。
剣とかそういうの、なんか相手と近すぎて嫌だし。
後者だったら…ああ、間違いなくクレームだな…!
あ、そうだ。
カバンからレグザスのR字をかたどったロゴのキーを取り出して、施錠ボタンを押す。
『ピッ!ピッ!』
よし。施錠バッチリ。
そろそろ飲み会の準備、出来てる頃かな…?
んじゃまあ、異世界堪能してきますか!
俺は愛車のレグザスを背に、大講堂のドアを開け放った。
ギギギイィィィィィイイ…
―――霊能者レグザスの冒険は、召喚から3分で終わった。
そして3分後以降の冒険は、まだ始まったばかりだ―――。
----------------------------------------------------------
まだまだ続きますよー!
「面白かった!」「なんだこの異世界小説は!」「ヤバみが深い!」
そんなあなたはこのページの下部の❤をポチッと押した上でフォローをぜひお願いします!!
すると作者に生命力が漲り、次の小説を投稿していく事間違いありませェェェんッッッ!!
よろしくお願いします!(超土下座)
(評価があれば執筆続けて、無ければ辞めちゃおうかな的なノリです実は…)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます