第38話 放課後

午後の授業は、翔に言われたこと。

そして、白崎さんとのこれからの生活について考えていたら、いつの間にか終わっていた。

考えたところで、結論なんて出ていないんだけどね。

とりあえず、学校の人たちに一緒に生活していることがばれないように一週間を過ごすということ。


クラスにも人が少なくなってきた。

僕は、教科書をカバンに詰め込み帰宅の準備をした。

そして、学校を後にし、白崎との待ち合わせをしている場所へ向かう。

待ち合わせ場所はすでに白崎さんが待っていた。


「ごめんね。待たせちゃったね。」

「高木さん!私も今来たところです!」

「じゃあ、帰ろうか。」


二人で帰宅する。


その後ろには、隼人と真白の登校場面を目撃した人物がいた。

(なるほど。あの二人は付き合っているのか?まあいい。朝に引き続きいい写真が撮れた…。とりあえずこの写真があれば…)





帰宅後、僕は白崎さんに質問をした。


「白崎さん。洋服以外で何か持ってきたものはあるの?」

「はい?」

「いや、泊まるのはわかったんだけど、生活必需品とかあるじゃん?そういうのは持ってきたの?」

「いや…。持ってきてないです…。」

「じゃあ、お店に買いに行くか。」

「えっ、いいんですか?高木さん、あまり私が泊まること嫌みたいな感じだったので…。どうしたんですか?」

「ただ、僕も少しは覚悟を決めたというか…。まぁ、気にしないで。ただ、今日は遅いから明日にしよう。明日は午前中だけだからね。」


明日は学校の都合で授業が、午前中のみなのだ。

そのため、お昼ごろには学校が終わる。

仮に翔たちと昼食を食べに行っても、そのあとに行けばいいだろう。


「では、明日にしましょう!私は一度荷物を家におきにきますね?」

「僕も、荷物置きに一度戻るから大丈夫だよ。ただ、翔たちにご飯誘われるかもしれないから…。誘われたら、白崎さんも一緒に行けばいいか。それでもいい?」

「私は大丈夫です!!」


明日は、高木さんお買い物!!

私、すっごく楽しみです♪

明日は、どんな服で行こうかな…

今日の夜のうちに決めないとです!

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