第36話 騒ぎ予感
寝坊をし、タクシーで登校をすることになった隼人と真白。
タクシーで、学校の路地裏まで来た。
「運転手さんここで大丈夫です。」
「白崎さん。ここで降りよう。」
二人でタクシーを降りる。
降りる際に白崎さんが降りずらそうだったので、荷物を持ってあげた。
「ありがとうございます。荷物貰いますよ?」
そう言われたので、白崎さんの荷物を渡した。
電車で登校すると30分はかかる道のりだが、タクシーを使うと15分で学校までついた。
「高木さん。なぜ、校門の辺りで降りなかったんですか?」
「みんな登校中にタクシー使ってたら目立つし、それになんか嫌な奴じゃない?」
「なるほど!でも、なんでこんな学校の裏なんて知っていたんです?人なんて通りそうもないのに…」
「それは…。めったにないけど、寝坊したときによく使うから?」
「やはり、高木さんのことは私がしっかり面倒見ないといけないかもですね…」
「?」
白崎さんが何か言ったように聞こえたけど気のせいかな?
真白はボソッと言ったため隼人は聞きとれなかった。
そんな二人のやり取りを見ている人が一人いた。
「これは。これは。私はいいところに遭遇した。学校でのいいネタになるなぁ…。」
みんなに内緒でこっそりと登校している、隼人と真白の姿を見ていたのだ。
これにより、学校中が騒ぎになるがそれはまた後の話…。
学校に着くなり、二人は別れて別々に下駄箱の方へ行った。
隼人はそのまま気にせずに自分のクラスへ行き、座席についた。
「隼人。おはよ~。今日はいつもより遅い出勤ですな?体調まだよくないのか?」
「おはよ。違うよ。まぁ、いろいろあってな?寝坊した。」
隼人んい気づいた、翔が話かけてくる。
「そういえば、白崎さんとはどうなったんだよ?なんか進展あったか?」
「特段ないよ。でも、昨日も白崎さんは家に泊まったぐらいか?」
「おい。それはどういうことだ。昼休みに詳しく教えてもらうからな!?何が特段ないよだよ。全然大有りじゃんか。」
(白崎さんもこのままじゃ隼人が振り向かないと気づいて仕掛けて来たのかな?あとで綾にこっそり聞いといてもらうか…)
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