第34話 就寝 後編
「なに?布団ならどっち使ってもらってもいいよ?シーツも変えたばかりだし、掛け布団も干したばかりだから」
「私はお泊りする側なので、ベットじゃなくていいですよ。」
「じゃあ、電気消すよ?」
「あっ、暗くはしないで頂けると…」
「それじゃ、豆電球だけつけとくね?」
「はい…。お願いします。」
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
ベットの中に入り、横になって時間がある程度たった後…
「高木さん。まだ起きていますか?」
「うん…まだ起きてるよ。」
「眠くないですか?」
そういいながら、白崎さんがしたから起き上がり隼人が寝ているベットの淵に手をかける。
「眠くないのか、昨日のことを思い出して怖いからなのかよく分からないけど…」
隼人は昨日の夜みたいに寝ると、あの夢を見てしまうかもしれないと思い寝ることができなかった。
「高木さん。そっちに行ってもいいですか?」
「…うん。」
「ふふっ。暖かいですね。高木さん。はい!」
そう言って白崎さんは手を握ってきた。
「恥ずかしいですけど…こうやって人に手を握ってもらいえると安心しませんか?」
前にも白崎さんに手を握ってもらったがやはり温かくて心地がいい。
それに、白崎さんの話している声が子守唄のように聞こえて…
そのまま、目を閉じるといつの間にか寝ていた。
真白は声が返ってこないため、隼人の方に目を向けると寝ていることに気が付いた。
「ありゃ。寝てしまいましたね。ふふっ。私も寝ますね。おやすみなさい。」
隼人の手を握りながら、真白も眠りについたのだった。
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