第33話 就寝 前編

お風呂をでて僕はリビングに行った。

リビングに設置している、ウォーターサーバーから冷水をコップに入れ飲む。

良い感じに冷えておりおいしい。

お風呂で汗をかいているため、体に染みわたる…。

白崎さんも飲んだのだろうテーブルにコップが置いてある。


「白崎さん。髪乾かさないの?風邪ひいちゃうし、そのままだと髪の毛痛んじゃうよ?」

「ドライヤー忘れてしまって…」

「それなら僕の使っていいよ?洗面所にあるから。それともこっちに持ってきて乾かしてあげようか?」


僕はお風呂に入る時のように、冗談で白崎さんに行ってみた。

すると思ってもいない返答が…


「本当ですか!?ぜひ!お願いします!!」


あれ?僕はてっきり白崎さんがあたふたする様子が見れるかな?と思っていただけなのに…

まぁ、ドライヤーだからいいけど。


「わかった。持ってくるから待ってて?」


洗面所からドライヤーを持ってきた。

念のため予備で買っておいたクシも持ってきた。

手でやると痛んじゃうからね?ちゃんとしたクシを使わないと!


「じゃあ、ドライヤーかけていくよ?」

「お願いします…」


白崎さんの黒く肩まで伸びた髪の毛を、クシで梳かしながらドライヤーで乾かしていく。

ドライヤーで乾かしていると、白崎さんからすごく良い匂いがしてくる。

女の子の髪の毛ってなんでこんなに良い匂いなんだろう…

きっと、僕のシャンプーとリンスを使っているのに…

そんなことを考えながら乾かしていた。


「白崎さん。乾かし終わったよ。」

「ありがとうございます!気持ちよかったです!」

「最後に、これ使ってみない?試供品で貰ったものなんだけど…髪の毛専用のオイルなんだけど…」

「これって…。すごく高価なオイルですけど…?そんなの私に使っていいんですか?」

「まぁ、僕は使わないしね?それに試供品だからさぁ。せっかく白崎さんがいるんだから使ってよ?」

「そこまで言われたら…。お言葉に甘えさせて頂きます…。」


そういって、最後にオイルを白崎さんの髪の毛にまんべんなく伸ばしていったのだった。

この、オイルすごく伸びが良くていい香りがする。

確かに、つけたところはツヤが出て、手で髪を触っても引っ掛かりがない…

高いだけはうなずけるな…。


「高木さん。ありがとうございました。髪の毛すごくサラサラになりました。もう、遅いですし寝ませんか?」

「そうだね。寝ようか」


二人で布団へ向かった。

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