第32話 二回目のお泊り

「と、言うわけでこれからよろしくお願いします!」


白崎さんのお母さんから泊めるように言われたため、仕方なく家に泊めることになった。


「とりあえず、この前みたいに和室を使ってもらって構わないから。」

「わかりました。で、お願いがあるのですが…。」

「何?」

「寝るときは一緒に寝てもいいですか?」

「どうして?」

「暗い場所と一人が怖くて…お願いします。」

「わかったよ。とりあえず、お風呂先に入ってきていいよ。布団はこっちで用意しておくから。」


一緒に寝ることを了承すると、すごい可愛い笑顔をしてくる。

鼻歌交じりでお風呂に向かった。




ふぅ~お風呂広くて気持ちいい。

高木さん困ってたなぁ…。申し訳ない気持ちが…

でも、高木さんを一人にしてはダメな気がしてしまい…。

お節介だったでしょうか?

それに、私が初めて好きになった方なので♪

気が付いたら高木さんのことを好きになっていた。

たぶん、あの日の夕方に助けてくれたのがきっかけだと思う。


今はまだ高木さんにアタックできないな…。

高木さんの過去の出来事が、落ち着いたらアタックかなぁ…。

それまでは、少しずつ少しずつ私に振り向いてくれるようにしなきゃ!

ふふっ。高木さんには申し訳ないですけど私、今すごく幸せです♪



一方そのころ…


とりあえず、高木さんがお風呂入ってる間にお布団の準備をしないとな。

お客様用の布団を押し入れから引っ張り出し、自分の部屋のベットの隣に布団を引く。

布団を引きながらこの前、翔に言われたことを思い出した。

「白崎さんのことが好きなんだろ?」

好きとかそんな気持ちわからないよな…

今まで恋愛なんて無縁だったわけだし。

でも、白崎さんと一緒にいると心がポカポカするのは間違えない。

さっきも手を握られてとても安心できたし…。

はぁ…。ほんと、どうしたらいいんだろ。こんな気持ち初めてだ。


「お風呂あがりました。気持ちよかったです♪」

「じゃあ、僕もお風呂入ってきちゃうね!お布団引いたから眠かったら寝ていいよ?この前みたいに可愛い顔してソファーで寝ないようにね?」

「ふぁ!?だっ、大丈夫です!それに今は眠くないので高木さんがお風呂あがってくるの待ってます!一緒に寝るんですから!」

「はいはい。さようでございますか。ふっ、すぐに上がってくるのでしばしお待ちください。」

「そんなバカにしてぇ~!!」


白崎さんがほっぺを膨らましながら怒っていた。


たまにはこんな感じで反撃しても罰はあたらないよね?

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