第5話 注目される
なぜこうなっただ?そしてなぜ俺は注目されいている?
(やめてくれ…注目されるのは苦手なんだ…)
「えっ、えーと…」
「昨日は助けていただきありがとうございました。」
「いや、それは全然いいんだけど…どうして一緒の学校だってわかったの?」
「ふふっ。それはですね。これです。」と言われ、生徒手帳が渡された。
(これって…確か胸ポケットに入れておいたようなと触るがない。)
「ありがとう。わざわざ届けに来てくれて。じゃ、さよなら。」
(ありがとう!でも、みんなに注目されるから帰ってくれぇぇぇ(´;ω;`))
真白は自分にこんな対応されたことがなかったので、ちょっと驚いたが、
「高木さんは面白い方なんですね。残念ながらもうすぐHRが始まってしまいますので私はこれで。また、会いに来てもいいですか?」
「あっ、あっ…」
「だめですかぁ?」
「大丈夫です。いつでも…来てください…」
(正直、断りたい。屈託ない笑顔で見られ挙句、断ろうとすると悲しい顔しながらこっち見てくるし…それに、クラスの男子からの殺意?みたいな空気が感じられて怖いんだもの…)
「隼人。これから大変だな。」
「翔。やっぱりそう思うか?」
「まぁ、出来る限りフォローするよ。」
「うん。ありがとう…」
「はぁぁ…午前中終わったぁ…」
「隼人お疲れ様。」
「凄い人だかりだったね…本当にお疲れさまだね。隼人くん」
二人が言うのもそのはず。
授業間の小休憩毎にクラスメイトが押しかけて質問攻めにあったのだ。
さすがにお昼休みということもあり、昼休みは落ち着いているが…
(もう体力もたないよ…帰りたい…)
心の中で思う隼人であった。
思っていたことを実行しなかったことが裏目に出ることも知らず…
放課後にもっと注目されることを隼人は知る由もなかった。
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