第4話 再会
翌朝…
隼人はいつも通りに登校しクラスに入った。
「隼人おはよー」と気づいた翔が声をかけてきた。
「うん。おはよ。」
「綾もおはよ。」
「おはよー。」
「なぁ、聞いたか?昨日の夕方、うちの高校で美少女と呼ばれている真白ちゃんが男に襲われたって!」
「真白ちゃん?って誰それ。」
「うわぁー出た。隼人は他人に興味なさすぎ。もう少しは興味持ったほうがいいよ?しかも、学年一美少女と言われている真白ちゃんを知らないとは…」
「そんなこと言われてもなぁ…。あまり俺が関わることでもないし…」
まぁ確かに可愛い子なら、人気があっても仕方ないのかもしれない。
昨日の子も可愛かったし…俺には関係ないけど。
「で、その子は大丈夫だったのか?」
「噂だけど、問題なかったみたいだよ。」
「そうなんだ。何もなくてよかったね。」
「おっ、隼人が他人を気にするなんて珍しいね?」
「そうかな?ただ少し気になっただけだよ。」
そこに綾が…
「翔は私がいるのに何でそんなに女の子に詳しいの!!まさかぁ、浮気してないでしょうね!?」
「綾!ち、違う。これは男子高校生なら仕方ないことなんだ。俺の彼女は綾だけだ。隼人、これは男子高校生だったら仕方ないよな?」
(そこでなぜ俺に振る…)
「…」
「なぜ黙る!?」
「まぁいいや。とりあえず翔のことは信じるけど、浮気なんかしたら許さないからね?」
「はい!!!!肝に銘じます!」
「相変わらず2人は仲がいいね。喧嘩するほど仲がいいみたいな?」
こんな他愛もない話をするのが毎日の隼人の楽しみだったりする。言ったことはないけど。
そんな話をしていると、クラスの前の入り口が賑やかになりはじめ…
クラスの女の子が俺を呼びに来た。
「高木くん。」
「うん??なに?」
「白崎さんが呼んでるんだけど…」
「えっ??」
「なぜ、白崎さんが?僕のこと?間違えとかでなく?」
「うん。白崎さんが言ってたから…」
「隼人…真白ちゃんと知り合いだったのか?さっき知らなかったじゃないか!嘘だったのか…?」
「いや、知らないよ。話したこともないし…」
そんなこんなやり取りをしていると、待ちくたびれたのか白崎本人が隼人の席の前まで来た。
「えっ、君は確か…」
「はい!そうです。高木さん。覚えててくれましたか?」とふふっと笑顔で話しかけてきたのだった…
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