第3話 人助け ~真白目線~

その日は、新学期ともあり諸連絡などで、早く終わった。


早く終わったこともあり、仲のいいクラスメイト数人で遊ぶことになった。

「真白!早く終わったし遊び行こう!」誘ってきたのは親友の舞だ。


「うん!いいよ。どこ行くの?」

「カラオケとかいく?早く入れば安いし!」

「いいよ。誰かほかにも誘うでしょ?」

「男子とかもでも誘う?(笑)真白が来るなら絶対みんな来るっていうんじゃないの?」

「もうやめてよ!そんなことないから!」

「まぁ、いいよ。とりあえずいつものメンバー誘ってみるね。はぁ…いつも思うけどさぁ…。神様は、なぜこうも理不尽なんだ。美少女で成績優秀で人にやさしくて文句の付け所がない性格。」

「ちょっとやめてよ。」

「はいはい。」

「…他人事だと思って。」とほっぺをぷっくと膨らましていた。


特にこれといったことがないが、カラオケなどで遊ぶ言わば普通の女子高校生である。


夕方になり、明日から授業が始まることもあり早めに帰宅することにした。


夜ご飯何にしようかな。

冷蔵庫の中になにがあったかな?

そんなことを考えてながら帰宅していると…


後ろから声をかけられた。


「へぇ~い。カノジョ!お兄さんたちと遊ばない?」


いかにも、素行の悪そうな感じの男2人組が声をかけてきた。


真白は関わったら危ないと思い、

「やめてください。」というが

その可愛い声に、男たちは余計にテンションが上がる。


「顔だけでなく、声も可愛いんだねぇ」

「いいじゃん。お兄さんたちと一緒に遊ぼうよ」

「時間も時間だしご飯にも連れて行ってあげるからさ」


腕を男たちに握ら、振り払おうとするが男の握力が強く振り払えない。


このままじゃ危ないと思いながらも、何もできなく震えることしかできなくなっていた。


しかし、ここで奇跡が起こった。


「あの~女の子が嫌がってるので放してあげてくれませんか?」


知らない男の子が声をかけてきたのである。


「あぁん?なんだてめぇ?この女の子はこれから俺たちと遊びに行くんだよ!」

「関係ねぇ奴は引っ込んでろ。」


「だから行かないって言ってるでしょ。放してよ。」


「と、女の子は言っておりますが?」

「ごちゃごちゃうるせえな。ちょっとお前こっちにこい。」


と言われ、その男の子と私は、そのまま路地裏の奥に連れていかれる。


「君。ちょっと待っててね。」

そう声をかけられて、不思議と安心する自分がいたのだ。


その男の子は、あっとゆうまに男二人を倒してしまったのだ。

そして駆け寄って助けてくれた。


「大丈夫か?ケガしてない?」

「けがはしてないです。助けていただきありがとうございます。」と笑顔を向けてた。

「そうか。じゃあ気を付けて帰りなよ。」と男の子が帰ろうとする。


私はお礼ができていないことに気づいたので、

「あっ、ちょっと待ってください。お礼をしたいのでお名前教えてください!」と、

聞いたのだが、歩きながら手を振り返してその場を去られてしまった。


ふと、地面を見ると生徒手帳が落ちていた。

これは…あの人の?

名前は…「高木隼人」さんっていうんだ。しかも私と同じ高校…

明日、お礼ちゃんとしないとな…



ここから2人の学園生活が大きく変わるのだった!

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