第4話 脳内discussion(軽め)

一応言っておくと、俺は高一だ。


俺はとてつもなく馬鹿にされてる。楽しまれているのか?それなら不愉快極まりない。

「不愉快に思っているのなら改めて聞こう。彼の正体は何だと思う?あ、僕が納得のいく答えに辿り着けたら現世に一緒に戻るよ?そうすれば答え合わせの時間が始まる。間違っていても別に罰は無いよ。どこぞの推理ゲーではあるまいし。」

俺はこれを打破するスカウトマンの特徴を見ていた。

「彼の招待状を思い出してくれ。焦って書いたような筆跡だろ?それに重要な所と不要な所が分かっていないような文章だった。」

「確かにな。それには納得だ。でも、もう一つぐらい欲しいな。そしたら根拠としてさっきの意見を納得できるからさ。」

若干軽蔑的な目で見られていると自覚した。

「彼の雰囲気はどうにも安定してなかった。何かを迫られていると感じた。」

「ほうほう。なるほどね。分かったこれくらいで一旦終わりにしよう。」

少し頷いて、指を弾いた。

視界が明点し、図書室に戻って来ていた。

時間は何故か進んでいない。

『脳内discussionは自分の思考を超加速させて行ってるから、時間経過の心配をしなくても大丈夫!』

そう脳内で響き、僕を納得させた。


帰り道…

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