第6話 まってたぜ!夏休み!
「海だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「うるさい。はしゃぎすぎだ。」
綺紗の叫びを佐伯は注意した。
「でもよぉ!海だぜ海!久しぶりだなぁ」
「まぁ確かにそうだな。海なんて中学生以来だ。」
「とりあえず入ろうぜ!」
「そうだな」
そして2人は盛大に海で楽しんだ。
2時間後…
「はぁ〜。ちょー疲れた。」
「同じく」
綺紗と佐伯は完全に疲れきってしまった。
「でもこんなとこにいたら寝て日が暮れちまう、とりあえずどっか行くか。」
「そうだな〜」
佐伯の提案を綺紗は肯定した。
「まずは昼飯だな。綺紗はなんか食いたいものとかあるか?」
「それなら海の幸でも食いてーなー」
「お、いいな。そうするか」
これで昼食は決まった。
ということで2人は海の幸を取り扱ってる店に入った。
「どうしようかな〜」
綺紗は楽しそうにメニューを見て迷っている。
「俺はとりあえずマグロ丼かな」
佐伯は即決だった。
「なら俺もマグロ丼にしよ」
「そうか」
そしてマグロ丼を注文し、美味しく頂いた。
「フゥ〜美味かったな〜」
「だな。値段は高かったけど損はしていないと思う」
2人ともマグロ丼に満足していた。
「さて、昼も食ったしそろそろ帰るとするか?」
「え!まじか!もうそんな時間か〜」
綺紗はガッカリしている。
「しょうがないだろ。時間は時間だ。」
「そうだな。まあ楽しかったしいいか。」
2人はこうして電車に乗った
「綺紗のやつ、寝やがったか」
佐伯が笑いながらそういった。
「まあたくさん動いたし疲れただろうからな。」
特に佐伯は気にしていなかった。
「ふわぁ〜。俺もねむくなってきたなぁ」
「次は〜はままつ〜浜松です。」
「ううん…しまったぁ、寝てたのか。」
車掌のコールで佐伯は目を覚ました。綺紗はまだ爆睡している。
「あと何駅だ〜? ……」
佐伯はここが何駅か見た。
「へ?」
佐伯から間抜けな声が出た。
「は、は、は、浜松!?」
なんと寝ている間に降りる駅を通り過ぎてしまったらしい。
「お、おい!綺紗!起きろ!乗り過ごした!」
佐伯は焦って綺紗を起こす。
「んん?なんだぁ佐伯ぃ」
「ここ浜松だぞ!?乗り過ごしたぞ!」
「え?まじ?」
「マジだ。」
「うぅぅぅそぉぉぉぉだぁぁぁぁろぉぉぉぉ!?」
「すまない。俺も寝ちまったせいで…」
佐伯は綺紗に謝罪した。
「まあ気にすんな。寝てたのは俺も一緒だ。」
「まあとりあえず乗り換えて戻るか。」
「そうだな」
こうして2人の夏休みは幕を閉じた。まさか駅を乗り過ごしてしまうなんて思ってもみなかった2人なのでした。
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