第11話 「孤狼」

僕たちはラーに乗りながら王都へ移動した。

ラーの速さは凄まじい。この世界は王国だけで恐らくロシア連邦よりも

広いだろう、男爵家など王国の隅にある小さな貴族だ。

だから王国までに1日を目処めどに予定を立てていたが、

一時間で着いてしまった。確かに信号はないし、止まらないと言っても

半端ない。

ラーを変身させ、衛兵にはギルマスから頂いた通行証を提示し、

問題なく入れた

「な!これは!?」

「これは凄いね!王都は。」

見渡す限り人!、人!、人!

あー酔いそう


人の波に呑まれながら何とか僕らはギルドに付いた

王都のギルドはとてつもなく大きい。それに芸術的である。

「はー、はー、すい、ませ、ん。これを。」

「大丈夫ですか?これは!すぐに案内します!」

前もおんなじようなことがあったような?

「マスター、失礼します。」

「入れ。」

「こちらを御覧ください。」

「ほう、あいつがここまで言うか。」

金の髪に緑の瞳の美しい女性が椅子に腰掛けていた

て言うか美人多いな。実際そんなこともないのだが

強い人に限り美人が多い気がする。

これが歴代でも最強と名高い「孤狼」のリーファか、なかなかの強者つわものだ、隙がない因みに二つなの由来はソロだから。

まぁ高嶺の花過ぎるのも考えものだな

「おい小僧、私は自分の目でみたものしか信じない。それに、丁度いい

お前の実力を確かめよう、こっちだ。」

なにが丁度いいの?てゆうか僕一言も話してないよー、

これは力の見せつけるしかないな



大きな闘技場へ移動した

「よし、どこからでもかかってこい。」

「あのー、いい加減僕に話させてくれない?人の話聞かなすぎですよ。

そんなんだから独身なんですよ!」

「いま、いま何と言った?」やべ切れた、て言うか本当なの?

「お前は殺す!」仕方ない

         <纏い・天照>

相手の僕の顔面を狙ったパンチを紙一重で交わし、僕はカウンターを合わせて、それを上体を下げ、避けた所で僕の腹へパンチを入れた

「どうした、そんなものか?」

「やりますね、ではこれならどうですか、は!」

僕は思い切り地面を蹴り彼女へしがみつき、

「殺してはいけませんからね。手加減して差し上げます。」

僕は自分に向けて

    火超級魔法<獄炎殲滅砲ギガ・デストロイ・レイ>

を僕一点に絞り放った

「か、かは。」力なく倒れるリーファを僕はポーションで回復させる

「なぜ、お前は無傷なのだ?」共に技を受けたはずなのに

ろくにダメージを受けてない僕を不思議に思っているのか

「当たり前です、あのようなぬるい炎。僕とラーにとって超級魔法は

お風呂のお湯みたいなもんです。」

「それほどまでに凄まじい力を小僧が、

いいだろう、お前をSSランクに認定する。」

「それはいいんですけど、色々と見えちゃいますよ。」

「きゃ!見るな!見たら殺す。」

僕の超級魔法によって

お互い服はボロボロだ

「この反応はこれまで恋人が出来たことないですね?」

「うるさい!話は着替えてからだ!」


「よしお前に話すべきことは3つある。

1つ目、SSランクとしてのお前の二つ名は「日輪」で良いのか?

これはあっちのギルドで呼ばれているお前の二つ名だそうだ

2つ目お前にSSランクの権力について

3つ目は依頼についてだ。」

「1つ目は大賛成です、

ね!ラー!マリア!」

「カッコいいと思う、

私も二つ名欲しい!」

「うむ、お前にぴったりの名だ。」

「2つ目と3つ目について、教えてください。」

「まずSSランクとは、私以上の権力だ。

つまりこの国の中での3つの権力、王家、魔法協会、冒険者ギルドの内の最高権力であると言うことだ。

まぁこれまで通りギルドは私が回すが、

とてつもない依頼はお前が受けてくれ。」

「はい、多分ラーとマリア、

僕達3人なら達成できない依頼はないですよ。」

「うん!」

「うむ!」

「そうだな、3つ目の依頼は要塞都市ガルダに至急向かって魔獣を鎮圧する依頼だ。」

「ガルダって、国で一番防御に優れた都市ですよね。」

「そうだ、

しかしそれでもなお許容出来ない「スタンピード」が起きた。」

「スタンピード?」

「そうだ、その数100万だ、正直過去最大が10万だ

その時でさえ甚大な被害がでた、何とかなるか?」

「SSランクの初仕事は断れませんよ。多分大丈夫です、

ラーに乗って行けば一時間で着きますから。」

「一時間!?そうだな、

お前たちを通常の物差しで測ることはできないな。」

「では、行きましょう!」

自分とさほど変わらないリクの背中が

とても大きく見えた













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