第8話 驚かれる

僕とマリアは2人で村の皆に見送られながらギルドへと向かった

「ええと、これからよろしくね、マリア。」

「うん!よろしく、リク。」





「あ、受付嬢のええと。」

「カラよ、報告書を見せて頂戴。」

「ああはい!カラさんこれです。」

「ええと、は!なにこれ。ゴブリンジェネラル率いるゴブリンの群れ

約1000体を魔法一撃で殲滅!?え!嘘でしょ?」

「本当です、しかし完全に消滅させたので証拠がないんですよね。

どうすればいいですか?」

「私はあなたを信じたいけど、あ!ギルドマスターに説明すれば。

ちょっときて!」

まぁ見せた方が早いか


「失礼します、ギルドマスター。」

「ん、なんかようか?」

「この報告書を見てください。」

「ふむふむ、は!なんだこれ?子どもが超級魔法を一人で?そいつが

これをやった冒険者か?」

「はい、僕はリク=リーゼロッテと申します。こちらの女の子は

その村で僕とパーティーメンバーになったマリアです。」

「はい。パ・ア・テ・ィ・ーを組むことになったマリアです。」

え?なんかめっちゃ怒ってるマリアさん、なんで?

「お前が魔法一撃でゴブリンの大群を殲滅したのか?」

「はい、え?驚くことですか?超級魔法で一撃でしたよ。」

「ちょっと、闘技場まで来てくれるか?魔法を打って欲しい。」

「まぁ、はい。」と僕らは闘技場へ向かった

向かっている途中なんで怒ってるのかマリア聞いても教えてくれなかった

まだ結婚してないんだからパーティーメンバーじゃないかな?


闘技場はとてつもない大きさだ

「よし、ここで今打てる1番強い魔法を放ってくれ。」

「わかりました、

でもその前にあの人たちに移動してもらってください。」

「あれだけ離れていれば大丈夫だ。さぁ見せてくれ。」

まぁ、大丈夫か、今は昼だから魔力の心配はないし

    火絶級魔法<世界殲滅砲テラ・クリムゾン・レイ>

僕は太陽へ手を向け魔力をもらいながら技を放った

どがががががががががあああああん

闘技場全壊した

「やりすぎた?」

「何これ?聞いてないよ君!半端ないじゃん。」

「おい、お前これ後何発打てる?」

「今は、無限に撃てますよ。あ、後2、30発いっときます?」

「頼むからやめてくれ、何馬鹿なこと言ってんだ。これはゴブリンなんか

何匹集まろうが無駄だな。よし、報告は本当のようだ。お前さん、

ランクはどこまで目指してる?」

「もちろんSランクです。」

「よしお前の実力を見こんで頼みがある、神狼のダンジョンにいって

神狼を倒してこい、そしたらお前はSランクだ。このダンジョンは俺も挑んだが出てくる魔物が桁違いでな、俺でもボスまで辿り着けなかったんだ。

だから最悪神狼がいるか確かめるだけでもいい。うけてくれるか?」

「受けましょう、ではカラさん、よろしくおねがします。」

「あなた、とんでもない子だったのね。あとあまりその魔法とか

超級魔法でも見せびらかしちゃダメよ。あなたに勝てる人は少ないだろうけど、悪い人はいろんなことで君を利用しようと考えるから。」

「ありがとうございます、忠告胸に刻み込みました。」

「はい、マリアちゃんとのパーティー登録と今回の報酬ね。

めちゃくちゃ多いのはランク設定ミスした、お詫びだから、大人しく受け取りなさい。」

「ありがとう御座いました、では明日にでもダンジョンに向かいます。」

「はーい、頑張ってねー!」


闘技場での絶級魔法を一人で行使したリクに向かいリクに畏怖と純粋な

敬愛を込めて冒険者はこう名付けた『日輪』と








「マリア、今日は宿に泊まろう。それと少し話がしたいから

ベット二つの一部屋でいいかな?」

「うん、私も話したいことある。」


少しいい宿を取った、かなり歩いたし、疲れも癒したいだろうから


「マリア、話なんだけど、本当に僕でいいのか?こんなこと君にいうのは間違っているんだけど、

僕は1度裏切られてるんだ、だから簡単に付き合うとか結婚とか出来なくて。」

「リク。」

「なに、ん!」唇が奪われた

「私は絶対裏切ったりしないよ、それに今すぐじゃなくていいの。

冒険しながらお互いの事しろ。」

「うん、じゃあそういう事で、いいかな?」申し訳ない、結局僕は

恵に裏切られたことを忘れられない、

でもマリアは裏切ったりしない気がする

「いいよ、明日はダンジョン頑張ろ!あと魔法教えて欲しい、リクも

火属性だけ?」

「そうだよ、じゃあマリアが知っている魔法のことについて教えて。

それからなにをするか考えるから。」



話をまとめると

魔力は幼い頃から魔法を使おうと沢山使ってきたが、村の本では

初級魔法までしかなく何とか自分の適性属性を割り出しただけだという

「わかった、マリアは残り1年でやることは魔力量を増やすっていう辛い事

じゃなくて、魔法陣と魔力回路の理解だね。」

「ん?1年?なんで、冒険者辞めるの?」

「あ!言い忘れてた。僕は学院に通うんだ。どうしよう?」

完全に忘れてた、やばいどうしよう

「じゃあ、私も学院に通えばいいんだわ。だってお金はSランク冒険者になれば沢山もらえるし。」

「その手があったか、じゃあ今後ともよ、よろしくお願いします。」

少し恥ずかしい

「うん、よろしくね、リク。」

よしマリアに魔法を教えたら寝よう


うん、マリアは理解力がある。これなら1年でいいとこまで行くだろう

教え終わった僕は、明日のために眠りについた



























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