第9話 神狼のダンジョン
僕たちはギルマスから貰った地図を見ながらダンジョンへ向かった
「めっちゃ大きいね。」
「うん、山ぐらいあるな。」
と驚嘆していた
「冒険者多いな。」
「うん、きゃ!」マリアの手が掴まれた
「おい、可愛い嬢ちゃん、俺らと行こうぜ。こんなガキと行くより
よっぽど安全だぜ、まぁ多少のサービスはしてもらうけどよ、けけ。」
サングラスをかけ、奇抜な髪型の男。
怒りが僕の心を満たした
「その手をどけろ、僕の恋人に触れるな!死にたくないならな。」
僕は全身から殺気を放った
「う、やんのかガキ。」
火上級魔法<
わざと頬を掠らせ後ろで大爆発が起こる
「今すぐ、今すぐ手を離せ!次は当てる。」
「うわ、魔法だと!悪かったよ、許してくれ。」
「2度と他の人にもするんじゃないぞ雑魚が。」
あまりに頭に血が上って自分が自分じゃなく感じる
「リク!もう大丈夫!大丈夫だから。落ち着いて。」
「ありがとう、マリア。それと、今言うのもなんだけど……
僕と恋人になって欲しい。今他の男に奪われそうになる君を見てそう思った。」
「うん!嬉しい!」満面の笑みで答える彼女
「よし、ポーションも沢山持ったし行こうか。」
「うん、でもこんなに使う?」
「僕たちの分じゃないよ、怪我してる人の分。」
「そっか、そういう優しいところも好きだよ。」
「え、ちょっと恥ずかしいな、別にそんなつもりじゃ。」
「いこ!」
ダンジョン内は酷かった、人間と魔物の死体がどこにでもあって
魔物も中々強い、何より怪我人の数が尋常じゃない
やはり魔法が使えないのは厳しいのだろう、魔物も中々強い
大規模魔法を使うわけにもいかず、ひたすら火球を打ちまくり倒しているがダンジョン内は太陽の力が使えないので少し厳しい
「もう食料も少ししかないね、
ごめんマリア、僕が人にあげすぎたから。」
「大丈夫だよ、もう明日にはクリアするしかないね、頑張ろ!」
「うん、マリアここを出たら言おうと思ったんだけど、今日マリアが
知らない男に奪われるかもって思った時僕思ったんだ。
マリア好きです、一生僕のそばにいてくれますか?」
「う、う、うわああん。」突然マリアが泣き出した、もしかして
「ダメかな?そうだよね、僕なんか、ごめん。」
「ううん、嬉しいの、リク大好き!ずっと一緒にいようね。」
「あぁ、君のことは僕の命に換えても守るよ。」
「命に換えちゃダメ!ずっと一緒にいてくれるんでしょ?」
「うん、これからもずっと。」
「ずっと!」そのまま僕らは眠りについた
「おはよ!」
「ああ、マリア、おはよう。」
「今日で終わらせようか。」
魔物も強くなり上級魔法を使う場面も増えてきたが、難なく最下層へと
進んだが、恐らくボスの手前の大きなボスで敵と戦ってる冒険者4人がいた
恐らくパーティーだろう
あれは勝てない、圧倒的に攻撃力が足らない
「加勢します!」
「え、なんでこんなところに子どもが?逃げなさい、あれは無理よ。」
火超級魔法<
「なんだあれ?まさか!超級魔法?」
「なかなかどうして硬かったな。」もう魔力もすっからかんだ。
しかし扉の向こうから恐らく僕しか感じられないだろうが、太陽の力を
感じるのだ、だから超級魔法を放った
「大丈夫ですか?」
「ありがとう、半端ないな、Sランク冒険者か?
俺たちはSランクパーティーだ。」
「リクとマリアです。まだEランクですが、この奥にいる神狼を何とか
すればSランクになります。」少しずつだがマリアも戦闘に加勢してきた
ダンジョンに入る前とはまるで別人のように強いだろう
「リク、もう食べ物もないわ、いかないと。」
「いや、マリア、君も冒険者さん達も引き返せ。」
「なんで?もしかして1人で戦う気?やだよ、じゃあ、やめて一緒に帰ろう。
他の依頼でもSランクにはなれるわ。」
「いや、マリア僕は君を残して必ず死なない、この扉の向こうから
感じるんだ、僕だけが来いと。」
僕はマリアにキスをした
「絶対帰ってくるのよ、死んだら一生恨むから。」
「大丈夫だよ、必ず。冒険者の皆さんどうか、
どうかマリアをよろしくお願いします。」
「任せとけ!お前さんにもらった命だ。必ず無事に送り届けるぜ!」
「ありがとう、行ってきます!」
「行ってこい!」
「頑張れよ!」
「頑張ってね!」
「嬢ちゃん泣かしたら許さねえぞ!」
「いってらっしゃい!」
「ああ。」
僕は扉を押した、日の光に照らされて
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます