第15話 「奴隷たちは全裸の2人と殴り合った」

 「赤い宝石のペンダント」も手に入れて後はテントに帰るだけ! ……なんだけど。




ヒューマ:「夜」になっちゃったー……。


マリリン:走って帰りたい。


ヒューマ:帰る道筋か……。東はまだ行ってないけど……。しかし、これは『奴隷市場』経由で帰るしかないな。知らないところをわざわざ通るというのは……。


マリリン:やだ~。知らないところとか通りたくない~。


ティファーラ:じゃあ、『奴隷市場』経由で!


GM:わかった。じゃあ『奴隷市場』でのワンダリング、ゴー!


ヒューマ:あ、みんなMPいいの? 回復しておかなくて。


ティファーラ:待って! MP回復して下さーい!


マリリン:ホントだ。何にもできない(笑)。


GM:魔香草? いいよ、使っても。


ヒューマ:……(コロコロ)……3点です。


ティファーラ:あー……(溜息)。


ヒューマ:スミマセンね、ホント。




 魔香草の効果が弱いのに100ガメルも掛かるので、レンジャー的には卑屈にならざるを得ない。

 レンジャーやる人、いるんですかね?




GM:じゃあ、いっすか? ……(コロコロ)……キタ!


一同:はぁーーー……(溜息)。


ティファーラ:えー。マジ、テンション下がるんだけどー。


GM:え? やりたくない? 戦闘。好きでしょ?


マリリン:とにかく帰りたいんだけどー。


GM:……(コロコロ)……おやおや(ニヤリ)。


ティファーラ:マジ、ホント、ダメ。逃げよう? 取り合えず。ねえ、逃げられる?


GM:……(コロコロ)……逃走判定に成功すれば、ね。


ヒューマ:最悪、俺たちだけ逃げられて、お前だけ逃げられないという状況もあるかも知れないんだが……。


ティファーラ:私、敏捷高いから。逃げられる。


マリリン:でも自分だけ逃げるとか不可能だよね?(←敏捷低し)


GM:では、あなた方は夜の『奴隷市場』を抜けて、「早く、早くテントに帰りたい」とか言っていると、『奴隷市場』のあたりでヨロヨロと全裸の人影が向かって来るんですが。距離は10メートル。


マリリン:えー。


ティファーラ:ヘンタイさんじゃない?


ヒューマ:それはそうと、隊列、入れ替えておいていいかな? 俺とマリリン。いつもマリリン間に合わないから。


GM:だね。でも次回からにして下さい。というわけで全裸が2人。さあ、セージ。ヘンタイさんを調べるんだ。目標値は7。弱点まで知りたければ12。ただし、弱点がわかる可能性があるのはセージだけだよ。


一同:……(コロコロ)……。


ティファーラ:やった! 15!


GM:これはどう見ても「ゾンビ」ですな。弱点はやはり【キュア・ウーンズ】だとダメージに+3。あとは精神攻撃が無効。アンデットのくせに《全力攻撃》してきます。殴られると痛いですね。


ドリル:えー。やだー。


ティファーラ:アンタ、前に行きなさいよ。HP、まだ25点もあるんでしょ!?


GM:では先制判定。目標値は7。


一同:ピンゾロこーーーい! ……(コロコロ)……。


ティファーラ:ねえ、なんでみんな、そんなコトばっかり言ってるの?


ドリル:そういうティファーラが一番出してるけどね。ピンゾロ。




 という一悶着はあったものの、無事に先制。




GM:ではどうぞ。


ヒューマ:とりあえず普通に攻撃。……(コロコロ)……12。(GM:あたり)ダメージは……(コロコロ)……10点。(GM:ビシ。まだまだ)


ドリル:エンゲージして、弱ってる方にサーベルで攻撃! ……(コロコロ)……11。(GM:ギリあたり)ダメージは……(コロコロ)……あー……6点。(GM:まだまだ)


マリリン:8メートル前に出て……届く?


GM:届きませんね。


マリリン:じゃあ、武器を抜いて準備だけしとくー。


ティファーラ:私は、5メートル後ろに下がって……待機! 《全力防御》!(←いわゆる「気持ち特技」)


GM:じゃあ、前にいるヒューマとドリルに1発ずつね。10以上で回避。


ヒューマ:……(コロコロ)……かわした。


ドリル:……(コロコロ)……当たったー。


GM:ではドリルに……(コロコロ)……15点。


ヒューマ:ゾンビ、めっちゃ強くない?


ドリル:痛い、痛いっす。


GM:《全力攻撃》があるんで。では再び先制判定を。


一同:……(コロコロ)……成功。


ドリル:じゃあ、ロングボウでー。


ヒューマ:え? 誤射するんじゃないの?


GM:乱戦の中なら大丈夫。あ、それより、【ライト】使うか「松明」2本使うかしておいてよ。夜だから。


ティファーラ:あ、じゃあ、【ライト】使っておいたってことでいい?


GM:いいよ。じゃあ、MP1点減らしてー。


ドリル:えーと、飛んで、ロングボウで攻撃。《牽制攻撃》はなしで。いくぜ! ……(コロコロ)……あ、やべえ、9。ダメか?


GM:いや、あたり。相手が《全力攻撃》してきた後だから。


ドリル:良かったー。……(コロコロ)……9点。(GM:まだ生きてる)


マリリン:じゃあ、乱戦に入って、弱ってる方にバトルアックスで。……(コロコロ)……6ゾロ!(GM:絶対命中)ダメージは……(コロコロ)……11点。


ティファーラ:死んで死んで死んでー!


ドリル:それ、ある!




 ドリル(の中の人)は、「俺ガイル」の影響を強く受けていることが判明。




GM:「ぐばちゃ!」1体は倒れます。


ヒューマ:よし。じゃあ、もう1体に普通に攻撃。……(コロコロ)……11。(GM:あたり)……(コロコロ)……12点ダメージ。(GM:まだ生きてる)


GM:さあ、誰にしようかな。ヒューマ、お前だぁ!


ヒューマ:……(コロコロ)……よけた。


GM:じゃあ、先制判定。


一同:……(コロコロ)……成功。


ドリル:ロングボウで普通に。……(コロコロ)……あたり。ダメージは……(コロコロ)……10点。(GM:まだ生きてるよー)


マリリン:いきまーす。……(コロコロ)……あたり。ダメージは……(コロコロ)……13点。


GM:ぐばちゃ! 倒した。


一同:やったー。


ヒューマ:はい、剥いでー。


マリリン:あ、じゃあ、あたし、振っていい? 大きい方がいいの?


GM:大きい方がいいです。


マリリン:1体目……(コロコロ)……あ。


GM:「ゾンビの眼球」。30ガメル。


ティファーラ:欲しがる人がいるのがスゴいね。


マリリン:2体目……(コロコロ)……7?


GM:「ゾンビの両目」。60ガメル。


ティファーラ:(笑)。


GM:「何をやってるんですか、あなた方は」って感じ。


マリリン:全部で90ガメルだー。


GM:というわけで、あなた方は無事に『奴隷市場』まで来ましたけど。


マリリン:まだ『奴隷市場』かー……。遠いなー。


GM:またここで寄り道したり、『奴隷市場』の中に入っていく?


ドリル:いやいやいや。結構です。


マリリン:目もくれずに先へ進みたい。


ティファーラ:帰りたいー。


GM:では「深夜」。『ダルクレム神殿』の方に向かうと。


マリリン:そうだねー。やだけどー。


ティファーラ:あ、【ライト】使いまーす。


GM:了解。MP1点減らしてー。はぁーーー! ワンダリング、出ろ! ……(コロコロ)……出なかった。


マリリン:良かったー。


GM:「深夜」の『ダルクレム神殿』に入っていったりしない?


一同:しません。


GM:では「未明」……はワンダリングは起きない。


一同:やったー!


GM:では「未明」にザバールの天幕に帰り着くよ。


ヒューマ:まず寝る。


GM:え? 報告しないの?


マリリン:じゃあ、寝る前に【ラック】使っておこうかなー。


GM:いや、【ラック】は「朝」にならないと使えない。


ドリル:じゃあ、寝る前に回復してよ。


マリリン:あ、そっか。じゃあ、HP減ってる人を回復します。


GM:了解。MPがある限りどうぞ。あ、何回寝るの?


ヒューマ:まあ、ミッションを達成したんで、2回寝て、MPを完全に回復してから報告してもいいんじゃないですかね。


マリリン:じゃあ、2回分寝よう。


GM:了解。では「未明」と「朝」を使って寝る、と。




 というワケでHPを回復した後に就寝。

 いやー。

 ここまで長かったわー。

 日数で言うと「奴隷になってから2日」しか経ってないわけだけど。

 とりあえず、夜間帯の遭遇に怯えるしかないので、そこが大変。

 まあ、とりあえず、起きたらザバール様にご報告だね。


 「ザバール様! 俺たち、マジで有能な奴隷ですよ!」

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