第6話 「奴隷たちは小鬼たちと戯れた」
何とかスケルトン7体を倒して『ガラクタの山』から北のエリアへたどり着くパーティ。
GM:そうすると、先ほどの場所にも骨がたくさん転がっていたんだけど、今度は大量の髑髏(しゃれこうべ)が並べられた道になってきます。その髑髏で飾られた道をまっすぐ進んでいくと、そこには、何とも大きさが不揃いな十数本の尖った塔が建っている場所に出ます。そして、その塔の一本一本には大量の髑髏が塗り込められています。
ティファーラ:うぇ~ヤダ~。
GM:セージ、もしくはプリーストの技能がある人は判定を。難易度はたったの9でオッケー。技能がない人も振ってもいいですよ。
一同:……(コロコロ)……。
GM:あ、全員知っていますね。これこそは、あの『ダルクレム神殿』!
ヒューマ:え? なんすか、その『ダルクレム神殿』ってのは。
GM:『ダルクレム神殿』……。「第二の剣」を振るう蛮族の戦神(いくさがみ)の神殿ですね。そして、その神殿の入り口には蛮族の衛兵が2人。人型のクリーチャーが2体、君たちを見ています。どうする?
ティファーラ:戻る。
マリリン:戻るって、どこにどう戻るのよ?(笑)
ティファーラ:こわ~い。私はこわ~い。テントに戻りた~い。
ヒューマ:しかし、さすがに神殿だと、第一の剣の僧侶がいるなんてすぐに分かりそうだな。
マリリン:まあ、私の魔法でも調べることができるみたいだから、簡単にわかるんじゃないかな?
ヒューマ:まあ、ここで話しかけるのは危険以外の何者でもないな。……よし。「うす」って小さく挨拶してテントがある東の方へ。
GM:すげー小物臭(笑)。
マリリン:小物臭が漂ってる~(笑)。
ヒューマ:じゃあ、どーすんだよ? まさか、ここで話しかけるつもりか?
マリリン:「『骨の川』、どこっすか~?」って?
ドリル:それだけはマジでヤバイ。
ティファーラ:テント~。
ヒューマ:だから、「うす」なんだよ。
マリリン:そうだねー。
GM:じゃあ、立ち去るってことでOK?
ドリル:じゃあ、テントに戻ろう。
GM:え? 戻るの?
ヒューマ:だってテントに戻らないと寝られないじゃん。
パーティリーダーであるヒューマの英断により、ザバール様のテントに戻ることに。
だって、「第二の剣の戦神を祀る神殿」とか、ヤな予感しかしないし。
絶対、真っ黒で傷ばっかり。のコワイ僧侶とか出てきて、「まあ、待て(凄笑)。せっかく訪ねて来たのだ。我が神、ダルクレム神のチカラを示す機会でもある。第一の剣の加護のチカラ、我に見せてみよ!」なんてゆー展開になったら、絶対、死ぬじゃん?
戦わずして勝つ。これがヒューマ流生存術!
GM:まあね。じゃあ、いくよ。ワンダリング~。うおりゃ~何か出ろ~! ……(コロコロ)……オメデトウ。
一同:えー……(悲)。
GM:ホラホラ、経験値を稼ぐチャンスでしょ?
ヒューマ:俺たちは戻りたいんだよ!
GM:何を言ってるんだ。ワンダリングと戦えって言ってるんだ。
ティファーラ:断る!
GM:……(コロコロ)……そうすると、慌てて天幕に戻ろうとする君たちは呼び止められるよ。
ヒューマ:誰に?
GM:蛮族だよ。
ヒューマ:じゃあ、小さく挨拶して……。
GM:いや、残念ながら、蛮族は君たちに襲いかかってくるんだけど。
一同:えー……。
GM:人型の蛮族と、その相方らしい空を飛ぶ蛮族が。さあ、セージ出番だよ。人型の方からどうぞ。
一同:……(コロコロ)……。
セージ判定の結果、人型の方は「ゴブリン」。弱点まで見抜いたので、この戦闘の間「魔法ダメージ+2」に。
空飛ぶ方は、「グレムリン」で魔法を使ってくることはわかったが、弱点は判明しなかった。
そして、ティファーラがまた50点をゲットした。なにやってんの、この魔法使い。
GM:では、先制判定を。(一同:ダイスを振る)先制はPC。好きな順でどうぞ。
マリリン:みんな、来るよね?
ヒューマ:いや、お前が一番後ろで、俺たちは前に出るんだが。
マリリン:だって、私だけ前に出たらさみしいじゃん。
ドリル:じゃあ、僕からグレムリンを。飛んでから、ロングボウで《牽制攻撃》。……(コロコロ)……12。
GM:ギリギリ外れ。
ティファーラ:じゃあ、私ね。ドラゴンに~。
ヒューマ:ちょっと待て! ドラゴンなんていない!
マリリン:勝手に敵を強化しないで~(笑)。
あれほどワンダリングを嫌がっていたのに、ここで敵をランクアップさせるとは、マジでやめて欲しい。
ティファーラ:間違えちったー。ゴブリンに【エネルギー・ボルト】。……(コロコロ)……13。(GM:抜いた!)ダメージは……(コロコロ)……7点?
GM:に、さっきの弱点分の+2で9点か。まあ、ダメージは入ってるよ。
ヒューマ:ゴブリンたちにエンゲージして攻撃。《全力攻撃》で。……(コロコロ)……11。(GM:ギリギリあたり)……(コロコロ)……ダメージ10点。
GM:死んだ! が、次はこちらの番か。グレムリンの魔法をヒューマに。きなさい! 精神抵抗で目標11。
ヒューマ:……(コロコロ)……あ、かわした。
GM:では再び先制判定。
一同:……(コロコロ)……。
GM:ではPCから。
ヒューマ:残ったグレムリンに《全力攻撃》……(コロコロ)……外れ。
マリリン:グレムリンのところまで行って……(コロコロ)……外れ。
ドリル:同じく歩いて行って、尻尾で《牽制攻撃》。……(コロコロ)……13。(GM:ギリギリあたり)ダメージは……(コロコロ)……5点。
GM:まだまだ。あれ? ティファーラは?
気が付いたら(勝手に)トイレ退場していた。
離席する時は一声掛けようね! 戦闘中なんだから!
お陰で順番飛ばされちゃったよ!
GM:では、グレムリンの番だね。乱戦から離脱! で先制判定。
一同:……(コロコロ)……。
GM:はいPCから。
ヒューマ外れ。
ドリルは当てて8点ダメージ。
マリリン外れ。
ティファーラはまだトイレに行っている!
一同:ティファ~~~ラ~~~!!
GM:何か主人公を待っているみたいだね。
ティファーラ:(部屋に戻る)呼んだ~?
ヒューマ:呼んでたよ、戦闘中にどこに行ってんだよ!? 早く戻って来いよ!
ドリル:あと、1体がもう少しで倒せるのに、逃げそうなんだよ?
ティファーラ:そっか、任せなさい!(←偉そう) 【エネルギー・ボルト】! はぁ~~~……(コロコロ)……13。(GM:あたり)ダメージ……(コロコロ)……10点。
GM:死亡! むぅ~。で……、
一同:剥ぐ!
GM:スゴい勢い(笑)。ではゴブリンから~。
ヒューマ:うおぉぉぉ! ……(コロコロ)……11。
GM:ほう。かなり凝った作りの武器を持っていました。
一同:お!
ドリル:それって強い?
GM:いや、君たちの手のサイズに合わないので使えません。しかし、骨董品として売り払えば150ガメル相当になりそうだね。
一同:やったー!
ヒューマ:あ、じゃあ値段とか言わずにそのまま俺が……。「これは予備の武器として取っておくか……」
マリリン:いや、聞こえているけどね。
ドリル:じゃあ、グレムリンを剥ぐよ~。……(コロコロ)……7。
GM:スカ。
ドリル:………。
ヒューマ:しかし、これでテントに戻れるのでは。
GM:うん。君たちは「深夜」に天幕に着くよ。
一同:やったー!
GM:ザバールの天幕まで来たから休めるよ。どのくらい休む?
ヒューマ:1つの時間で回復するのは、HPが1割で、MPが半分だっけ?
GM:そう。
ティファーラ:私は完全に休みたいんだけど。MPないし。
GM:つまり「深夜」と「未明」を寝たいという話だね。
ヒューマ:まあ、MPがないと話にならないからそうするか。HPの方は、マリリンにMPの余裕があるなら先に治してから寝た方がいいね。
一同:りょうかーい!
マリリン:あ、でも、神聖魔法って使っても大丈夫なの? 留まってるとダメなんでしょ?
GM:いや、拠点にいる場合は大丈夫だね。つまり使っても問題ないよ。
マリリン:良かったー。
GM:あ、食事も取った方がいいよ?
一同:はーい。
GM:では、これで1日目が終了と……(メモメモ)……。
というわけで、食事も取って、「深夜」「未明」を使ってグッスリ寝ましたー。
……ん?
ところで、「1日目が終了」とかって何か関係あるの?
……まあ、いっか!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます