第7話
やっと一人になれた。俺は、便座に座り、パジャマのズボンをおろす。ガチガチの息子もやっと出られて喜んでいるみたいだ。俺は、いつもの手順で息子をしごく。昨日から、リリスに振り回されてばっかりだが、一応サキュバスだ。いつか、俺の〇液もたくさん取られてしまうんだろうな。俺は、そんな妄想をしながら、フィニッシュまでやり続ける。
「もう少しで出るかも」
俺は、サキュバスに〇液を取られたあとを妄想し、白い液体を出しきった。
ちょうど、トイレから出たとき、インターホンがなった。誰だろうと思い、モニターを覗くと知らない美女?がいた。いや、美女ではなく暗い表情のフツメンだ。俺は、なんなんだよと思いながら、玄関を開ける。
「あの、私、源敦也さんの同僚の水川と申します。源さんのご自宅ですか?」
何だ、親父の同僚か。でも、なぜ?しかも私服じゃん。
「そうですけど…」
「実は、会社のトラブルで早急に帰ってこいとの上司の命令でして」
だから、何で来たんだよ。しかも私服でさ。直接電話すればいいじゃないか。
「源さんに電話してみたのですが、繋がらなくて。ご自宅で伺って息子さんに電話していただこうと思ったのですが」
めんどくさいな。まぁ、親父に電話してみるか。
「外にいるのもあれですからどうぞ」
俺は、その女性をリビングに促す。
「もしもし、親父」
俺は、親父に電話を掛けた。
「なんだよ。仕事中だぞ」
「ごめんごめん。なんかさ、同僚の水川さんって人から上司命令もらってきたよ」
親父は仕事のストレスからだろうか。イライラしている。だが、親父からの返事は思いもよらないものだった。
「水川?誰だそいつ。俺はそんなやつ知らんぞ。それに俺は、とっくに上司命令をもらって出張から帰ってきたんだ。今、忙しいんだからふざけた真似はやめろ」
電話を切られた。なら、あの女は誰だ?俺は、背筋に悪寒が走った。
「敦史、どうしたの?」
ちょうどリリスが二階から降りてきた。こういうとき、誰かがいると心強いものだ。
「なんか、変だね」
リリスは、何か感じ取ったようだ。俺は、ゆっくりとリビングを見る。
「あーーーーーーーーーーーー」
「なになに?誰かいるの?」
俺は、見てはいけないものを見ていたようだ。
リリスも同じくリビングを見る。
「誰もいないじゃん」
そう、誰もいないのだ。先程までフツメンのスーツではなく私服を着た水川と名乗る女が忽然と…
「ゆうれい?」
リリスは、恐ろしい言葉を吐いた。
「そ、そんなこと言うなよ。あるわけ…
第一、親父の名前知っているんだぞ」
俺は、ビビりながら周囲を見渡す。やはり誰もいない。
「敦史以外の誰かの名前を知っているのはなぜかはわからないけど、リリィのこと見える時点で普通じゃないよ」
そ、そうなのか。俺にしかリリスは、見えないのか。ヤバイ失神してしまいそうだ。
「リリィ道路にいたのに、誰にも話しかけられなかったし。もしかしたら、寄せ付けられているのかもしれないよ」
俺は、その言葉を最後に意識を失った。
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