第6話

トゥルトゥルトゥル。俺は携帯からの不可解な音で起きる。時刻は6時30分。スヌーズにしようと手を伸ばしたが、その手は誰かの手によって阻まれた。そう、リリスだ。


「敦史、起きなきゃダメ」

リリスは、母親のような口調で俺を急かす。

「今日は、休みなんだ寝かせてくれ」

俺は、夫が言うセリフのを言う。

「性行為の話は?」

リリスは、朝からそんな話をしだした。だが、俺は、眠さのあまりきちんと聞き取れていなかった。

「そんなの後でいいだろ。眠いんだよ」

俺は、顔を壁側に向けまた寝に入った。





俺が起きたのはちょうど10時だった。今日は、平日ではあるが、創立記念日だということを忘れ目覚ましをかけてしまったのだ。俺としたことがだったな。

俺は、ベットから降りようとすると、部屋が散らかっていた。ありとあらゆる雑誌が散乱し、それもおっ〇いの大きいモデルが開きっぱなしである。


「なんだこれは!」

俺は、まだ夢の中にいる感じがした。でも、きちんと目は開いているし、身体は動ける。もちろん、俺の息子も起きてしまったようだ。

「あ、やっと敦史起きた」

リリスは、俺の勉強机に座り、俺の宝を読んでいる。何から何まで突っ込みどころ満載でどこから突っ込めばいいかわからん。


「あのね、敦史が起きないから暇だなって思って、何かないかなって探してたら見つけたの」

リリスは、嬉しそうに言ってくる。いくつの雑誌は、絶対親に見つからない場所においてあったのに。

「でもね、字が読めないからよくわからないんだ。えーと、こことか」

そこは、女が〇ぎ声をあげているシーン…

これを俺は言わないといけないのか?〇〇でよく聞くからできないこともないけど…


「あ~んだ」

俺は、自分なりに〇〇女優っぽく言ってみたつもりだ。だが、リリスは、不味いものを食べたような表情をしている。

「えー、やだ。ところで何の声?」

だんだんハードルが高くなっている気がするのは気のせいか?童貞のこの俺が性行為、性行為と連呼して、大丈夫なのか?

「敦史、わかんないの?」

リリスは、俺の顔を見てくる。これは、なんて答えるべきなんだ?


「あ、でもこれ知ってる。お兄ちゃんが隠れてマミィとやってたのと同じだった。そんときもそんな声してた気がする」

え?今なんて言った?お兄ちゃんとマミィがやってた?本当に近親相姦してたのか。それにそれを見ただと?俺よりも豊富じゃねーか。俺は、それを思い描いて息が荒くなる。

一方、リリスは、一人で納得しまたそのあとの漫画を読み続ける。


「というか俺、ヤバイかもしんない」

俺は、必死でトイレに駆け込んだ。



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