第2話

家に連れ込んだのは良いがどうしよう。例の女の子はまだ泣き止まない。一応さ、俺、女の子を家に入れたの初めてだし。まぁ、ムラムラはしてねぇけど、いつかするかもしれねぇし。こういうときに一番良かったって思うのは、今両親がいないということだ。いたら、マジヤバかった。仕事の関係でしばらく帰ってはこないけどな。


そういえば、この女の子、なんか普通じゃないな。人間らしいって言えば人間らしいけど、よく見ると尻尾が生えてる。先っぽはハート型で動物って感じにも見えん。あと、今の小中学生ってTシャツの文字が浮き出て見えるくらい胸ってあるのか?


俺は、じっと女の子を見つめる。グラドルよりは小さいけど、ないよりはいいし。ちょっと揉みたいな。俺は、女の子の胸をさわろうと近づける。


「ここどこ?」

女の子の声ではっとした。俺は、年下相手に何をしていたんだ。まだ、俺は、未成年だが一歩間違えば犯罪だった。


「誰?」

ヤバい女の子と目があってしまった。絶対感づかれた。俺は、この先真っ暗なのか。俺は、絶望的だった。


「それより、このいい匂いなんだろう?」

俺は、そのままフリーズしてしまった。女の子が悲鳴もなにも言わずにただ匂いを嗅いでることに。しかも、俺の周りばかり嗅いでいる。なんだこの光景は?


「ここからする」

女の子がここと何度も匂いを嗅ぐのは俺の股間だった。あれ、俺いつのまにか射精してたのか?たしかに悶々は何度もしたが無意識のうちに出てしまうほど俺は興奮してたのか?


ピョコン。垂れ下がっていた女の子のウサギか猫、いや、なんかの耳がたった。こいつ、人間じゃなくね?俺は、一応逃げようとしたが、後ろはドアなため逃げられない。な、なんなんだこれは。


「もしかして、これってお〇ん〇ん?」

俺は、なぜかあの女で勃ってしまったようだ。俺の息子が女に向かって出したくて出したくてうずうずしている。


女は、おそらく始めてみるのであろう俺の息子をじっと見つめ、全く動かない。このまま襲って嫌々されてるのを無理やりヤるのもいいが、やはり勇気がない。それに女の構造が実はよくわかっていない。致命的だな。


「つらそう」

女の子は俺のベルトに手をかけようとする。

「おい、ちょっと待てよ。痛っ」

俺は、女の手を掴んだ。動いたせいかスラックスに擦れて痛みがくる。

「なんで?」

俺の頭は混乱していた。そりゃ、ヤりたいよ。もうすぐ限界だし。でも初めてあった自分より年下の女にスラックスを脱がせられるだと?明らかに処女そうに見える女が?ありえん。カオスだ。いや、これは夢なのか?


「お兄ちゃんが、お前は、いつかそうやって人間のオスの〇液を摂取するんだって言ってたから」

は?人間のオス?〇液を摂取?何、こいつ、自分をサキュバスだと思ってんのか。いや、もしかして本当にサキュバスだったりして……。なんてな。


「ねぇねぇ、〇液ちょうだい?」

女は潤んだ目で俺を見つめてくる。ヤバい、あんなの言われたから余計股間が痛くなってきた。かといって、はいどうぞって訳にもいかない。第一、ビッチぽい女苦手だし。


「痛いんでしょ?ならぱっくんさせてよ」

ああ、ダメだ。もう無理限界。しょうがない。脱ぐか。女がいようが関係ない。早く、脱がないと息子が……

俺は、堪えきれずスラックスを脱いだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る