俺とサキュバス(仮)
宇田川ルキ
第1話
「やっと学校終わったぜ」
俺は、ホームルームが終わってすぐ教室を飛び出した。
頭ん中は、早くエロ本読みたいとかあの〇〇女優のカラダを早く拝みたいだのでいっぱいだ。そういえば、今日シコッてなくね?いつも夢精してるのに今日に限ってしてなかったわ。帰ったら、あのエロ本おかずにしてシコるか。
とかまぁ、いわゆる俺は健全な男子高校生って感じだ。ご存じの通り、彼女いない歴=年齢であり、童貞だ。でもさ、高校卒業するまで彼女できるやつなんて10人に1人だろって思うんだよな。運動部のやつらだって彼女いないのもいるだろ。まぁ、俺は、彼女なんていらないし、欲しいとも思ってないからな。おかずがあればシコれるんだから問題ないね。
俺は、鼻唄まじりに校門を出る。
「そういえば、今日、マガジンの発売日じゃん」
俺は、大事なことを忘れていた。俺にとってマガジンは宝であり、天国だ。あのエロ本でシコることばかりを考えていたせいか、新たなエロコレクションを 買い損ねるとこだった。
俺は、急いで本屋に向かった。
今日は、マガジンの発売日だからか本屋の内は、賑わっていた。だか、男の方が多いと思っていたが意外と少なく、むしろ女の方が多い。
マガジンのほかに何かの発売日なのだろうか。
まあ、そんなことはどうでもいい。早く、マガジンを買わなくては。この間でも大勢の男子高校生が押し寄せ買えなくなってしまうからな。
俺は、少年青年漫画コーナーに駆け込む。そこにはやはり、俺の求めていたマガジンが積まれていた。今日の表紙は、人気グラドルで推定Eカップはありそうな美女だ。
やっぱり今日はこの美女でシコろう。俺は、今にも股間が盛り上がりそうだった。
「470円になります」
俺は、レジに持っていき財布を開いた。
あれ、ちょっと待て。10円足りねぇーじゃねーか。
俺は、混乱した。せっかくの宝があるのにものにすることができないなんて。まるで、寸止めされてるみたいだ。畜生!
「あの、お客様?」
女店員の可愛らしい声に俺は我に返った。
「すみません、お金、足りなかったみたいで…」
店員は苦笑いして、あのマガジンをレジの下に置いてしまった。俺は、そのまま店を出た。
「くそっ、なんなんだよ」
俺は、とりあえず家に帰ることにした。せっかく俺の宝でシコろうとしたのにな。まぁ、しょうがないいつものでやるか。
俺は、とりあえず諦めシコることだけを考えていた。
「えーんえんえん」
すると、前の方で女の子の泣き声が聞こえてきた。迷子にでもなったのだろうか。俺は、スルーしようと思ったが、道はまっすぐなため避けては通れない。とりあえず、声をかけてみるか。
「ど、どうしたの?」
女の子は顔をあげ、俺の顔を見る。女の子の顔は幼くて小学生と中学生の中間くらいな感じだ。
「お、お兄ちゃんが、出ていっちゃったの」
女の子はそう言いまた泣いてしまった。しかも女の子は、俺の顔を見て泣いている。これでは俺が泣かせているみたいではないか。この光景を他人が見たら、警察に通報されてしまうかもしれない。
俺は、とりあえず女の子を抱かえて家まで走った。
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