間話 鍛治師な私

今日も売れなかったです。


神様はどうして私にこんなスキルを与えたんですか?


こんな私のスキルを褒めてくれるのはお母さんだけ。

私が何か作るとお母さんはとても褒めてくれた、それが嬉しくて私は私のスキルが好きだった。


でも、今は…



そして沢山考えた結果、私は新しい街に行く決心をした。


新しい街は獣人差別が少なくて、あの人がいる街。

私のスキルを見てもらうつもり。


ついたー!

冒険者ギルドに向かおう。


「すいません。クーステスさんはいますか?」


「ギルド長ですか、面会の予約などはされていますか?」


「あの、すいません。予約はしていません」


「ちなみにどのような用事でしょうか?」


「私のユニークスキルを調べていただきたかったです」


「分かりました、伝えてきます。

待っていてください。」


会えないかな、予約しなきゃダメだったよね。


「あら、可愛い子ね。私にスキルを見てもらいのはあなたかしら?」


えっ、クーステスさん!?

「はい、クーステスさんですか?」


「そうよ、早速見させてもらうわね。

そうね。あなたのスキルは凄いわね。

周りの人にはまだ、認められないかもしれないけど頑張っていけば絶対に凄くなるわ。

頑張ってね。シリカちゃん」


「はい! ありがとうございます。」


お母さん、私。

もう一回だけ頑張ってみます。


そんなことを思っていたのが懐かしいな。

お母さん、ごめんなさい。もう、無理かもしれません。

今日もお客さんは帰ってしまいました。


今日のお客さんは私のユニークスキルを見てから絶対に帰ってくるとは言ってくれましたがどこかに行ってしまいました、このパターンは帰ってきません。


えっ!!? 初めてのパターンです。本当に帰ってきてくれました。


「戻ってきてくれてありがとうございます。装備を買っていただけるのでしょうか?それとも他に何かあるのでしょうか?」


「あの、良かったら僕たちの仲間になってくれないかな?

あと申し訳ないんだけど名前をもう一度教えてください」


「名前はシリカです。

仲間の件ですが後悔すると思いますよ。

私のユニークスキル見ましたよね。それでも良いんですか?」



お母さん。

私、初めて仲間が出来ました。

名前はユウトくんとテルネちゃん。

テルネちゃんは認めてくれていない感じで嫌そうな感じでした、でも認めてもらえるように頑張ります。

今から嬉しいことに私の歓迎会をやっていただけるみたいです、行ってきます。


楽しかったー!

ユウトくんからはプレゼントも貰えたし、テルネちゃんはとっても可愛いかった。


私を認めてくれていないわけじゃなかった、テルネちゃんは心配だったのね。

本当にとっても可愛い。


2人の仲間になれて、鍛治師を続けてきて良かった。

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