2-5 歓迎会
「シリカの入部?じゃないか、
えっと、入会でもなくて
まぁ、とにかく
僕たちの仲間になってくれありがとう!」
「私からも、ありがとう!」
「ありがとうございます!
頑張って装備を作るのでよろしくお願いします。」
僕たちはシリカの歓迎会としてあの安くて美味しいお店に来ている。
僕たちの今のお金的にはもう少し高価なお店にも行けるんだけど、
このお店は僕たちにとって始まりの場所だからこのお店にした。
「この歓迎会は
もちろん、シリカのお祝いがメインなんだけど今後のことについても話していくからね」
「まぁ、私が今後の活動については考えていくんだけどね。
ユウトはあれだから」
「あれってなに?あれって。ひどい気がする」
「うふふっ」
「やっと、シリカさんも笑ってくれたわね。良かったわ。
食べながらで良いんだけど質問があるの。」
「はい、なんでも答えます。」
「まずは、モンスターとは戦うことはできる?」
「すいません、できません。
ですが、材料に必要なものは私がちゃんと取りに行きます」
「別に謝る必要はないわよ。
出来ないのね、分かったわ。
それは戦うのが嫌いとか、苦手とかそういことでいいのかしら?」
「いえ、戦うのが嫌いとかではありません。
ですが弱いのです、自衛で精一杯です。」
「嫌じゃないなら、大丈夫だわ。
一緒に依頼やダンジョンに挑戦しましょう。
もう一つ質問があって、装備の代金はどうしましょう。
一つにつき1000リピくらいかしら。」
「えっ、」
「あっ、ごめんなさい。よく考えたらおかしいわよね。
1000リピよりも高い時もあるわよね。じゃあその時その時で考えましょう。」
「あの、そうではなくて。代金が発生するんですか?
代金無しでは無いんですか?」
「それは、ありえないわ。ちゃんとお金を払うから。それが普通よ。」
「えっ、ですが
「ねぇー!
僕もいるからね、忘れないでね。」
「あー、ごめんね。
で、何?ユウト」
「何にも無いけど、
あっそうだ。僕ちょっと席を離れるね。」
ユウトが席を離れてから2人は、
「シリカさん、
最後の重要な質問なんですけど。」
「はい、でもその前に。私のことを呼び捨てかちゃん付けにしていただけませんか? 私の方が後輩なので」
「そうね、分かったわ。
シリカちゃん、一番大事な質問をするわね」
「はい、テルネさん」
「ユウトのこと、どう思っているのかしら?」
「はい? リーダーですよね。」
「そうよ、リーダーね。それ以外には無いのかしら?」
「えっとー、少し変わった人ですね。
私のユニークスキルを見て仲間にしたいとおっしゃて頂いたので」
「それは良かったわ。
それと私のこともちゃん付けか、呼び捨てで呼んでね」
「分かりました。テルネちゃん。
ところで、いったい何が良かったわ、なんですか?」
「それは、その。
あれよ、あれ
「ただいまー!
お会計済ませてきたよ。
それとこれ。 はい、シリカ」
「これはネックレス?」
「そう、ネックレス。プレゼントだよ。
本当は鍛治に必要な物をと思ったんだけどよく分からなかったから。
DEXを高める効果があるものにしたんだ。」
「ありがとうございます。」
「喜んでくれて良かったよ。
テルネの時は大変だったんだから」
「何があったんですか?」
「だめー! 言わないでー!」
「教えてください。気になります」
「あのね、テルネに
「本当に、恥ずかしいからだめー!」
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