間話 私はただのテルネ 後
「じゃあ いってこい」
「「はい」」
まずは察知スキルを取らないといけないわね。
罠があることを意識して
(察知スキルを獲得しました)
やったわ!
今度は周りね
(察知スキルのレベルが上がりました。)
これで完ぺきだわ。
そして、順調に進み、
順調!順調!
もう、ボス部屋。
ボスはなんだろう?
角ウサギだわ、大きいけど。
(ボスモンスターを倒しました。
~
魔法陣にお乗りください)
えっ、もう倒しちゃった。
もう終わっちゃった。
ユウトともう少し一緒にいたかったけど。
そうだわ、一緒に活動しようって誘えばいいのね。
ダンジョンの外に戻ってきたわ。
職員さんのお話があるみたい。
「おめでとう、二人とも
これでお前らもEランク冒険者だぞ。
冒険者ギルドに戻って手続きしてこい」
えっ、Eランク。うそでしょ。
「おめでとう、テルネ」
ユウトもでしょ、人事みたいに
「なによ、おめでとうってユウトもEランクになったのよ」
あれ? なんか変な反応。
えー!!
ユウトはもうEランクだったの!
それにFランクを飛ばしてって凄い人ってことよね。
私となんか一緒に活動してくれないかもしれない。
そんなことを思った私は本当のバカみたい。
ユウトは私をとても褒めてくれた。
こんなに褒めてくれるのはおばあちゃんだけだったな。
そして、ギルドに帰った後、
「それでは、ランクアップ料の500リピをお預かりします。」
ユニークスキルか、Eランクになったらギルドに教えなきゃいけないのね。
魔法型のユニークスキルは他のユニークスキルよりも詳しく教えないといけないのね。
はぁー、どうしよう
私のユニークスキルは…
あっ、ユウトが帰ってきた。
とりあえず今日はお祝いしてユニークスキルのことは今は忘れましょう。
「ユウトは この街のことあんまり知らないんでしょ! ギルドの人から聞いたわ。
だから私が今日のお店は決めておいたから。行きましょう。」
「うん」
「着いたわ」
「ここ?」
「ここよ、安くて美味しいの」
何を頼もっかなー。
とりあえず、冒険者セット2つとモンスターステーキにしましょう。
モンスターステーキはちょっと硬いけど量がすごく大きいから良いのよね。
今後の活動予定を話していたらユウトがなんかソワソワしているのはなぜかしら。
えっ、プレゼント!!
生まれて初めてもらったわ。
あれ、私。 泣いてる。
止められない。
違う、違うユウトのプレゼントが嫌なわけないじゃない。
初めてのプレゼントで嬉しくなっただけなの。
おばあちゃんからも親のせいで貰えなかったんだもん。
申し訳なく思って話しちゃった、
私のユニークスキルのこと。
私のことキライになっちゃったかな?
一緒には活動できないかな?
また、私がバカだったみたい。
ユウトは一緒に活動したいって言ってくれた。
「ちなみに、どんなユニークスキルなの?」
ユウトにならもう良いかな、見せてあげよ!
テルネ
ユニークスキル
大賢者(覚醒前)
いつ見てもヘンテコな字、8文字のヘンテコな字。
「ねっ、ヘンテコな字でしょう。」
そしたらユウトが大賢者を知ってるかを聞いてきたわ。
もちろん知ってるし説明もしてあげたけどなんで、そんなこと聞いたのかしら。
「テルネ、君のユニークスキルは大賢者だ」
ユウト、何言ってるの
そんなわけないじゃない。
「ユウト、良いわよ。慰めようとしてくれてるのね。ありがとうでも大丈夫だから」
「違う、本当なんだ。慰めてなんかいない」
その後、ユウトが必死に説明をしてくれた。
私はユウトを信じることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます