第8話 今後の予定
「ユウト、このあと時間ある?」
「うーん、少しならあるけど夕方までには帰らないと」
「そうなのね…」
「どうして?」
「今後の私たちの活動予定とEランクに上がったお祝いをしようかなと思ってたの」
「あー、そっか
お祝いしよう。じゃあちょっとここで待ってて、すぐに戻ってくるから」
そして、宿で
ハァ、ハァ、ハァ
「女将さん、今日の夕ご飯は、外で食べてくるので、大丈夫です。」
「それはいいけど、どうしたんだい。
そんなに息を切らして」
「待たせてるので」
「女の子かい?」
「はい、そうです。
これから一緒に活動していく子です」
「頑張りなよ」
なにを? 活動を?
まぁいいや、急がないと
そしてギルドで
「お待たせ、
待たせたよね。ごめんね」
「うんうん、
全然、大丈夫。どこに行ってたの?」
「宿の女将さんに夕ご飯はいらないのを伝えに行ったのと、あとちょっと用事を済ませてきた」
「ありがとう。私のために」
「うんうん、お祝いだもん、当然だよ
さぁー、行こ
ってどこに行くの?」
「場所は決めてあるの、ついて来て」
~とあるお店~
「ここよ、安くて美味しいの」
「そうなんだ、よく知ってるね」
「私が適当に頼んじゃうね」
「うん、よろしく」
「食べながらでいいんだけど、私たちの今後の活動について話しましょう。
ユウトは何かある?」
今後の活動かぁー、あんまりよく知らないんだよな。
薬草採取とダンジョンだけしか知らないんだよな。
「実はあんまりよく知らないんだよね
冒険者のこと」
「そうなのね、じゃあ私のプランを話すわね
まず週に二日は依頼を受けるわ、討伐系のね。
そしてダンジョンにも週に二日行くわ。
残り三日のうち一日は各自のやりたいこと。 もちろん一緒にデー、じゃなくて講習を受けたり、装備を見に行ったりしてもいいわ。
残り二日は本当に休み、冒険者以外のことをするのよ。
どうかしら?」
「いい、すごい良いと思う。
それでいこう。
区切りよく来週の月曜からやる?
今日は木曜日だから」
「だめよ、ちゃんと明日からじゃないと。
来週から~って言う人に来週は来ないの。 いつまでも来週って言い続けるのよ」
「そうだね、じゃあ明日は何する?」
「明日はね、
ユウトの魔法適性を調べたいと思うの」
「魔法適性?、無属性魔法と生活魔法を使えてるから適正あるんじゃないの?」
「違うのよ。属性魔法は適正がないと使えないの。 私も火属性魔法以外に適正を持っているかは知らないんだけどね。
ということで、明日調べます。」
「はい、分かりましたー。
じゃあ、今後の活動の話は終わりにしてテルネのお祝いをしよう。
はい、これテルネへのプレゼント」
「えっ、えっ、プレゼント」
えぇーなんで?泣いてるの?
「ごめん、そのプレゼントいやだった?
いやだったなら売ったりしても全然良いから。」
「違うの、嬉しかったの。
初めてなのよプレゼント貰うの」
嫌じゃないなら良かったけどなんて答えれば
「…」
「私ね、嫌われてたの親から。
私のユニークスキルが変だったから
魔法使い系のユニークスキルだったんだけど、効果がとても弱いの。
黙っててごめんね。 今からでも私と別れても良いわよ…
プレゼントも返すから…」
「別れるわけないじゃん。
テルネと一緒に活動したい!
ユニークスキルについては
僕の方がひどいよ。」
「ありがとう、本当に」
「ちなみにどんなユニークスキルなの?」
「見せるね」
テルネ
ユニークスキル
大賢者(覚醒前)
「ねっ、ヘンテコな字でしょう。」
いや、これは日本語だ。
そうだ、ここと地球の字は違うんだ。
神様が間違えちゃったのかな?
「テルネ、大賢者って知ってる?」
「なに、急に。
でも、もちろん知ってるわよ。
伝説の存在ね。物語だとこの世界に魔法を伝えたって言われてるわ。
それが、どうかしたの?」
「テルネ、君のユニークスキルは大賢者だ」
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