第5話 ユニークスキル

どうしよう


ユニークスキルか、

ユニークスキル持ってないんだよな。


この世界ではユニークスキルがあるのが普通だもんな


今、僕はギルドに伝えなければいけないユニークスキルについて考えていた。


どうやら、スキル名ではなくスキルの効果について大まかに伝えればいいらしい。


でも、嘘は多分、バレるよね。


あの時のおじさんも、俺の虚偽の~とか言ってたから、冒険者ギルドにも嘘を感知する人はいるよね、多分。


しょうがない、正直に言おう。

きっと大丈夫、正直者は損をしないはず。


よしっ もう寝よう。


「ふわぁーん。よく寝た。


よしっ

冒険者ギルドに伝えに行こう。」


そして、冒険者ギルドで


「裕翔くん、おはようございます。

Eランクになったんだってね。 おめでとう。 こんな朝早くから、依頼を受けにきたの?、偉いね」


「おはようございます。 依頼も受けにきましたが、ユニークスキルについて伝えにきました」


「そっか、じゃあ、裕翔くんのユニークスキルを教えてくれる」


ふぅー、よしっ

「ありません」


「えっ、ごめんね。 もう一回教えてくれる?」


「ありません」


「えっ、あっ!もしかして教会に行かなかったのかな。でも大丈夫だよ。何歳になってからでも一度はユニークスキルを貰えるから」


「いえ、もらえませんでした(本当はガチャで当てられなかったのですけど)」


「ちょっと、待っててね。

ギルド長、この子です」


「はじめまして、ここのギルド長のシリカ クーステスです。

本当に君はユニークスキルがないのですか?、少し見させてもらいますよ」


「はじめまして、はい、わかりました」


「… わかったわ。

本当にユニークスキルはないわ」


「はい、知っています」


「でも、あなたは異常ね。 あっ、別に貶しているわけではないのよ。

私の真理の目であなたのステータスを見たわ。


ステータスの上がり方が高い。そして異常なほどに高いluc値と私の目でも見えない謎の部分があるわ」


加護は見えないのか

「はい、全部知っています」


「んー、教えてはくれなそうね。

まぁいいわ。

じゃあ

万能型と幸運型のユニークスキル持ちとして登録しちゃうから。


ユニークスキルがないってバレそうになったらこう言って

" クーステスが見ています"


大抵の人はこれで大丈夫よ」


えっ、いいの!?

「いいんですか、本当は無いのに」


「いいわよ、これくらい。 あなた、面白そうだしね。

お礼をしてくれるっていうならダンジョンを攻略して欲しいかな。

攻略者を輩出できるギルドとして有名になれるから」


「ありがとうございます。

ダンジョンについてはもっと強くなってからになりますが絶対攻略してみせます」


よーし、ユニークスキルの問題もなんとかなったし、

もっと強くなって、ギルド長のためにもダンジョンをクリアしよう。

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