第3話 テンプレは起きますか?

女将さんなら知ってるかな?

「女将さん、冒険者ギルドってどこにありますか」

「ギルドに行くのかい、それなら地図を描いてあげるから

ほら、

夕食前には帰ってきなさいよ」

「ありがとー、女将さん」


あーこれだな、冒険者ギルドって書いてあるし。

テンプレ起きるかな、起きて欲しくないなー、でも起きないと異世界って感じはしないんだよなー。


よしっ、入るぞ

ガチャ


誰も絡んでこない、やったー


「あのー、冒険者登録をしたいんですけどよろしいですか?」

「あの、ごめんね坊や、冒険者登録できるのは15歳からなの。もう少し大きくなったらきてね。」

「あっ、大丈夫です。もう15歳なので

登録お願いします」

「あら、ごめんなさいね、じゃあこの水晶の上に手を載せて

……

……はい、登録完了よ

これであなたも冒険者の仲間入り!」

「ありがとうございます、

あの、登録料は?」

「本当は500リピだけど、さっき間違えちゃったからね、100リピでいいよ、

あとギルドの説明はいる?」


「ありがとうございます、

説明もよろしくお願いします。」


「まず、冒険者ギルドでは8つのランクに冒険者を分けています。

一番、最初はGランク、今の君もGランクだね 

でっ、下から順に

F, E,D,C,B,A,Sって感じだよ。

そこの掲示板にある依頼を達成していくとランクアップするよ、

今のところはこれぐらいでいいかな、またランクアップしたら教えるね」


「はい、ありがとうございました」

「ただいま、帰りました、女将さん」

「丁度、夕ご飯の時間だよ、部屋に持っていくかい?それとも下で食べるかい」

「下で食べます、


いただきます」


「なんだいそれ?イタダキマスって」


「えっとー、感謝の気持ち?です」


「そうかい、偉いね」

「ごちそうさま、美味しかったです」

「そうかい、そうかい、それはよかった」


明日は冒険するぞー、そのためにも早く寝て

あっ忘れてたお風呂に入らなきゃ

お風呂ってどこにあるんだろ?


「女将さん、お風呂ってどこにありますか?」 


「お風呂?、そんなものはないよ。よっぽどの変人しか持ってないものだね。クリーンで体を清潔にしてれば何も問題ないからね」


「クリーン?」


「あんた、クリーン使えないのかい?

生活魔法だよ、今までどうやって生きていたんだい」


「いや、あはは、

僕にも生活魔法って使えるんですか?」


「誰でも使えるもんだよ、

教えてあげるから、ほらこの本読みな」


「あっ、ありがとうございます」


(生活魔法を覚えました)


「覚えたと思います

いきます、

クリーン!」


「ちゃんと使えてる、良かったわね」

「はい、ありがとうございます、おやすみなさい」

「えぇ。おやすみ」

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