第2話 解放
「おい、朝だぞ起きろ」
あっ言葉がわかるようになってる
「はい、起きてます」
「起きてるか、よし。
ってお前、喋れるのか」
「はい。寝て起きたら喋れるようになりました。」
「はっ、なんだそれ
まぁ、いい。喋れるんならいくつか質問するぞ
お前の名前は?」
「富田裕翔です」
「おっ、苗字ありか、珍しいな
えーじゃあなんで昨日あんなところにいた」
「跳んで来ました(世界を)」
「...俺の虚偽の目が反応してないから嘘は言ってないようだな
敵国のスパイか?」
「違います」
「...よし、釈放しよう、疑って悪かったな、お前にはスパイの容疑がかかっていたんだ」
さぁ、これからどうしよう。檻から出れたのはいいけど。とりあえず色々と確認しちゃおう。
まずは謎の革袋、朝起きたらポケットに入ってた。
えっーと、金貨、銀貨、銅貨が10枚ずつか。
ってことは
金貨=1万リピ
銀貨=1000リピ
銅貨=100リピ
鉄貨=10リピ
石貨=1リピ
で、物価は日本の1/10って言ってたからだいぶ、神様は恵んでくれたなー。
よし、次はステータス
この世界の平均はlv15、何もしなくてもlv10には上がるらしい。
でこれがlv1の時の平均ステータス(スキルなし)
lv1
HP:1000
MP:10
STR:10
DEX:10
VIT:10
AGI:10
LUC:10
スキル
簡易鑑定
ステータス
で僕はこれ
富田裕翔
種族:人族
lv1
HP:1050
MP:60
STR:60
DEX:60
VIT:60
AGI:60
LUC:11万4490
スキル
体術lv1
共通言語
簡易鑑定
ステータス
その他(鑑定では見えません)
ツクョエ神の加護
おぉー。地球でやってた空手が体術になってたのかな。 あの人、じゃないやあの神様、ツクョエ神ていうんだ、加護の効果を簡易鑑定で調べてみよ、
ツクョエ神の加護
全ステータスにプラス50
レベルアップ時のステータスupを2倍にする(通常はluc以外に+10)
お祈りの時に会える
おぉ、すごいよね、これ。
さぁ、ステータスの確認も終わったし、宿屋を探しにレッツゴー。
お腹すいたなー、昨日から何も食べ待てないもんな。
ん、いい匂い。
「すいません、これを二つください」
「はいよ、60リピだよ」
「おいしー」
「そんなにかい、ありがとよ
俺の宿に来たら、もっと美味しいものが食べれるぜ」
「ほんとうですか、あの宿どこですかー」
「あれだ、宿って書いてある宿だ」
「分かりました、ありがとうございます」
ガチャ、
「あっ、こんにちは、一週間ほど泊まりたいんですが可能でしょうか?」
「朝・夕食付きで5000リピ、
素泊まりで3000リピ、どっちだい?」
「もちろん5000リピで、あの屋台のおじさんより美味しいご飯なんて絶対食べなきゃですよ」
「あんた、夫の紹介かい、いい部屋にしてあげるよ、
二階の角部屋の鍵だよ」
おー、広い、ベッドもふかふかだ。
よしっ、宿も確保できたし。異世界の定番、冒険者ギルドにいこー。
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