【25 郷⇒倉 岩田屋町の好きなキャラクター10選】質問。

 僕と倉木さんの作品の数も増えてきて、カクヨム内で複数の作品を読んでくださる方がちらほらいらっしゃいます。

 本当に有難いことです。ありがとうございます。


 コメントをいただくことも増えて、そのたびに嬉しくて作品を読み返したりするのですが、そこで結構な人数のキャラクターが「岩田屋町シリーズ」/「岩田屋町サーガ」には存在しているなぁと改めて思いました。


 ということで、カクヨムで発表されている作品の中で倉木さんが好きなキャラクターを10人選んでいただけないでしょうか。


 せっかくなので、その理由も添えていただけると嬉しいです。


 ということで、僕から選んでみたいと思います。



●星野里菜


■登場作品「南風に背中を押されて触れる」「はつこいクレイジー」etc. 現在公開作品内の6作品に登場。(名前だけ、姿だけなら8作品)


 やくざのお姉さん。

 B級映画の女優→AV女優→やくざ。

 という本当にとんでもない経歴のお姉さん。

「顔のない獣 その②」で主人公の隼人が、AV女優としての略歴に関して大声で叫んでいて、個人的にそのシーンが大好きです。


 自分で書いたシーンで言うと「南風に背中を~」で携帯ゲームをしながら、主人公の行人をイジメるところとか楽しく書きました。


 ※倉木さんは里菜がやくざになった経緯を描く短編を書くと言ってらっしゃったのですが、いつになるかなぁ(遠い目)。



●川島疾風


■登場作品「情熱乃風R」「眠る少女」etc. 現在公開作品内の4作品に登場。(名前だけ、MR2の音だけなら10作品。つまり全作品登場)


 MR2を走らせる男。

 情熱乃風なる走り屋の元代表。

 2013年には就活をしている。真っ当な人間になろうとしながら、それを許されない不憫な人。

 MR2を速く走らせるだけで神様とまで崇められる岩田屋町の中心人物。


 ※倉木さんが疾風が神聖視される度に「視点人物になったら残念な奴だからね、アイツ」と言っているのですが、そのギャップが個人的に好きです。



●中谷勇次


■登場作品「眠る少女」「情熱乃風R」etc.現在公開作品内の8作品に登場。


 拳を握れば必ず勝つ男。チンピラ。

 倉木さんいわく、人類最強ではなく上には上がいるそうです。

 川島疾風を兄貴と慕っている。

 姉の中谷優子には頭が上がらない。


 UMAに惹かれて探している。

 少年漫画の世界だったら、絶対に勇次が主人公だろうと思うんだけど、岩田屋町シリーズでは主役に抜擢されずにいる。


 個人的に同級生の田中あずきと絡むとぶっきらぼうになる感じが、童貞の年相応に戻る感じがして好きです。



●久我遥


■登場作品「顔のない獣 その① 最低の夜をこえて」「西日の中でワルツを踊れ」etc. 現在公開作品の4作品に登場。


 岩田屋町の巫女。

 小学生の時に教室でUMAを見たと言ってイジメを受けた過去がある。そんな遥を助けたのが幼馴染の浅倉隼人だった。

 ネタバレになるので書けませんが「顔のない獣 その①」で隼人が遥をイジメから救う方法が僕はとてつもなく好きです。


 遥の母親である久我朱美は川島疾風の元カノです。その為、隼人は遥の父親は疾風なのでは? と疑っています。

 疾風と朱美の関係性は「はつこいクレイジー」に詳しく書かれていて、その部分が生々しい大人な感じがあって好みでした。



●田中あずき


■登場作品「眠る少女」「南風に背中を押されて触れる」etc. 現在公開作品の5作品に登場。


 ガールズバンド眠る少女のボーカル&ギター担当。

 中学二年生の頃に不良に絡まれていた時に、赤いMR2を探していた勇次に助けられてから、お礼を言いたくて探していた。

 現在公開されている作品内ではお礼は伝えられていない。


 父親は田中一郎で、2011年には「ほっとけない女性がいる」と言う理由で家を出ている。そのような父の姿から、あずきは男性を心から信用できないでいる。



●矢山行人


■登場作品「あの海に落ちた月に触れる」「南風に背中を押されて触れる」 


 幼馴染の西野秋穂の用心棒。

 2013年にはナンパ師でヒモ。


 コメントで「行人のキャラクターにモデルはいるのですか?」と尋ねられたことがありました。

 考えてみた結果、一時期よく読んでいたナンパ師のブログを参考にして書いた記憶があります。

 最近は、ナンパの方法を教えます、みたいな教材化されていて何も面白くないんですが、一昔前はもはや純文学じゃん、と言いたくなるほど心理描写の上手いブログが散見されていて楽しかったです。


 ということで矢山行人は僕が作ったのですが、倉木さんの作品で言及してもらえたこともあって、同じ舞台であるが故の面白さを最初に感じさせてくれたキャラクターです。



●守田裕


■登場作品「眠る少女」「岩田屋葛藤憚 その① ~俺がそばで見ててやるから~」etc.現在公開作品の5作品に登場(名前だけなら6作品)


 中谷勇次の相方。

 銀縁眼鏡の遊んでそうな男子高校生(だけど、童貞)。

 勇次の為にセイブツ部なる部活を作る。

 コーヒーショップ・香が実家。

 川島疾風を兄貴と慕っている。


 実は、疾風の元カノの久我朱美、やくざのお姉さんの星野里菜、勇次の姉の中谷優子と、岩田屋町の美人お姉さん組と全て面識がある。



●片岡潤之助


■登場作品「西日の中でワルツを踊れ」「はつこいクレイジー」


 常にスーツで時計を持ち歩かず、秘書を連れている男。

 自分が抱いた女を侮辱した人間を許さない、という変なルールを持つ。


 僕が作ったキャラクターなのですが、ホント変なルールを作ってしまったので、どうして片岡が歪んだのかは、いつか書かないとなぁと思っています。

 それはそれとして、キャラクターとしての片岡潤之助は好きです。イメージとして吉行淳之介が根底にあるからかも知れません(キャラはたぶん、全然似ていません)。



●空野有


■登場作品「眠る少女」「はつこいクレイジー」「西日の中でワルツを踊れ」


 星野里菜の実の弟。

 槻本病院で入院中。

 UMAに憧れており、勇次の友達でセイブツ部の監督。

 関西に住んでいた為、時々関西弁がでる。

 やくざの娘の田宮かの子に好かれている。


 有と勇次の関係性が年齢差はあるけれど、対等であり続けている、という点で大好きです。


●浅倉隼人


■登場作品「顔のない獣 その① 最低の夜をこえて」「顔のない獣 その② とどのつまりを知っている」


 久我遥の幼なじみ。

 主人公。


 倉木さんは以前、岩田屋町シリーズを「UMAシリーズ」と呼んでいました。UMAシリーズと表現すると、全ての出来事が浅倉隼人の物語に集約されます。

 この世界で最もUMAを見つけないといけない少年です。


 UMAシリーズであっても、岩田屋町シリーズであっても、浅倉隼人が「あの頃の」一人の女の子を救わないといけない。

 そういう宿命的なものを背負わされたキャラクターです。


 今後の彼の活躍を僕は一人のファンとして期待しています。

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