【08 倉⇒郷 執筆する時に必要なもの】回答。
大阪に来て僕は4つの部屋に住みました。
今までの部屋はほとんどワンルームなのですが、現在は2Kに住んでいます。
住んで思いました。
僕にとって小説を書く上で広い部屋こそが必要でした。
まず、どれだけ本を買っても溢れることがない。本棚が足りなくなることはあっても、置く場所がなくなることはありません。
これが本当に重要でした。
並べられた本の全てを読んでいる訳ではありません。
しかし、そういう本の表紙を見て思うのは内田樹の言葉で、
「自分の本棚は僕たちにとってある種の「理想我(が)」」だというものです。
「哲学書とか世界文学全集とかずらっと並んでいたら、とりあえず「そういうものを読むような人間になりたい」という自分の願望ははっきり自分宛てに開示されている」
端的に言えば、本棚に並んでいる本が僕の理想や願望を表している、という訳です。
今、僕が執筆しているパソコンの後ろには箱本が規則正しく置かれ、その上にハードカバーが並んでいます。
今ぱっと目に入ったタイトルは舞城王太郎の「ビッチマグネット」でした。
ビッチな女の子がマグネットのように集まってくる人間になりたいという願望がはっきりと開示されているようです。
その横に古井由吉の「古井由吉 自選作品一」があります。
落差……。
ということで執筆に必要なものは、どれだけ本を買っても問題ない広い部屋です。後はおそらく似たり寄ったりな回答になります。
・音楽。
時々、本当に集中すると音楽が邪魔になることがあって、外すこともありますが、基本聴いています。一曲(もしくは同じアルバム)をリピート再生していることが多い気がします。
・ホットコーヒー。
最初に必ず淹れます。脳の栄養としてチョコレートを食べることもあります。
時々、お酒も飲みます。最近はハイボールです。
・パソコン横の本。
エッセイを書く際などの参考文献がパソコンの横に積んであります。
今は下から「書きあぐねている人のための小説入門(保坂和志)」「裸で外には出られない(ヤマシタトモコ)」「2018 10 新潮」「2020 1 群像」「2020 2 文學界」「君に届け 30(椎名軽穂)」「寝ながら学べる構造主義(内田樹)」「街場のメディア論(内田樹)」が積んであります。
今回の内田樹の引用は「街場のメディア論」からです。
・爪切り。
今、ぱっと目に入ったので。
僕は爪が伸びていると気になってしまうタイプなので、こまめに切ります。
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