【03 郷⇒倉 影響を受けた10作品(本について)】質問。
文藝別冊で「伊坂幸太郎を作り上げた100冊」なる企画を読んでから、僕は自分がこの企画をするとしたら100冊は何を選ぶのだろう? と考えていました。
分かっています。
こういう企画は伊坂幸太郎くらい素晴しい作家がすべきことで、僕のようなネットの片隅で細々と文章を書いている人間がすべきことではないんです。
けれど、他の人が選んだ100冊を読んでみたい気持ちはありましたので、今回こういう形で書かせてください。
100冊は多いので、10作品で。
小説以外の映画やアニメもオッケーです。
・村上春樹「ノルウェイの森」上・下、「ダンス・ダンス・ダンス」上・下。
村上春樹作品は全部入れたいレベルですが、最も読み返した2作品を。「ノルウェイの森」がなければ小説を書こうと思いませんでした。空気感で言えば、「ダンス・ダンス・ダンス」が春樹作品の中で最も好きです。ユミヨシさんに五反田君と魅力的なキャラが多数いるのも良いですよね。
・舞城王太郎「獣の樹」、「九十九十九」。
「淵の王」も悩んだのですが、読んだ時の衝撃から、こちらの2作品を。どちらもそこそこの分量ですが、読んでいる間、まったく苦になりませんでした。いつまでも読んでいたい文体が舞城王太郎です。
・庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」、「ぼくの大好きな青髭」。
村上春樹、舞城王太郎と独特な文体を持つ作家ですが、庄司薫も他に類を見ない文体を確立しています。いつか「ぼくの大好きな青髭」のような小説を書きたいと密かに思っています。
・東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」。
・阿部和重「シンセミア」。
作家と評論家が互いに影響を受けて豊かな作品を創作していく流れが日本にはありましたが、この二人は一時期までそのような関係だった印象です。評論家である東浩紀が書く小説、面白いです。
・中村文則「銃」。
「悪」や「暴力」を前に人は無力で、弱い。というテーマが初期の中村文則にはあって、僕はそれに強く共感していました。今でも「銃」の後半と終わりには強い印象を持っています。
・伊坂幸太郎「モダンタイムス」
「マリアビートル」と悩みましたが、「モダンタイムス」で。今作は漫画雑誌で連載していたこともあって、読者を飽きさせない工夫が随所にちりばめられています。どこ読んでも面白いって凄い。
って感じですかね?
倉木さんには散々言ってきた作品群ではありますが、せっかくなので。
では、倉木さんの回答を楽しみにしています。
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