14時~秋葉原
三省堂書店を左に行くと、靖国通り沿いに今度はスポーツ用品店街があります。ウインタースポーツ用品を扱う店が並んでいて、神田はスノーボードの街と呼ばれることもあります。
ここもやはり多くの店が閉まっていました。取り置き商品の受け渡しなどのために1階だけ開けた縮小営業をしている店もありましたし、1階でマスクを販売している店もありました。
シルクロードならぬマスクロードが開通したのか、最近都内でオアシスのごとく突如マスク屋が出現したとの報告が多数寄せられています。1箱50枚入り3000円強が相場のようです。
三省堂から左へ向かい、スノーボード街を通過して20分ほど歩くと秋葉原に出ます。かつては電気街として知られたこの街も「オタクの街」「サブカルの街」へ変貌を遂げ、最近は「インバウンドの街」の色も濃くしています。家電量販店の1階がいつの間にか医薬品売り場に変わっていたりして、店作りもインバウンドを重視しているのが分かります。
しかし、普段なら街のあちこちで見かける外国人観光客の団体が、この日は見られませんでした。
緊急事態宣言期間は、毎週日曜日に行われている歩行者天国が中止。秋葉原駅構内や駅前広場は閑散としていて、普段ならファンが集っているAKB劇場のあるドン・キホーテ前も同様でした。だた全く人がいないわけではなくて、場所によってはそれなりの人垣ができていたりして、他の街よりは人が多いように見えました。
印象に残ったのは「ヨドバシAkiba」。ここも秋葉原の顔の一つですが、生活必需品売り場のみの営業で、入り口で入場制限を掛け、フェイスシールドにマスク、手袋とかなり厳重な装備をした店員が対応に当たっていました。
一人で2時間ぐらい歩き続けて困ったのは、疲れても休憩する場所がないことでした。お食事処はちらほら開いているのですが、カフェチェーンは軒並み閉まっていて、マクドナルドもテイクアウトのみ、コンビニのイートインコーナーも閉鎖されている。
一軒だけ開いているカフェを見つけた時は、それこそオアシスを発見した気分でした。「奇跡的」という言葉を使いたくなるほど、どこもかしこも閉まっていたので。
入り口のドアは開いたままで、間隔を空けるために客席はところどころ使用禁止。不安もあるし、抵抗も感じましたが、コーヒーを買って休憩しました。
この日秋葉原界隈を歩いて、渋谷や原宿よりは人が多くて日常が戻りつつある匂いを感じたのですが、翌日緊急事態宣言が延長されました。ネットで見る限り、古書店も休業延長を決めたところが多いようです。
【外出自粛の街で#3】御茶ノ水・神保町・秋葉原 5月3日13時~15時 すでおに @sudeoni
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