第8話 スクラヴォス・ガウラスの手記3
19XX年
中東で地獄のような世界を体現していた戦争を私は戦友たちと共に勝ち抜いてきた。
兄の、ヴァシリオスが説いた『不平等なき世界を是正する』
その為にただひたすら、時には仲間を喪い、また時には新たな者達と出会い、
補給のほとんどない戦場で生き抜いた。
兄と喋ることができたのは基本的に作戦終了後の拠点か、密かな贅沢ができた時だけだった、ずっと兄の語る理想、夢に焦がれいつしか平穏な世界で共に暮らせると信じていたのだ。
あの戦争を勝ち抜いていくことができたのはいつこの力に目覚めたのかは忘れてしまったが、人間とは違う超能力に覚醒し、超人となってからだ。
そのせいもあってか、私達は人としての尊厳さえも奪われ、戦争の道具として扱われ、兄とは違うオーヴァードで構成された部隊を率いてきた。
しかしある時、長く続いていた戦争は突如として集結する───
兄、ヴァシリオスが敵部隊を壊滅させたのち行方不明になってその後UGNという組織に介入され、長く続いた戦争は終わりを迎えた。
あれから数十年……私は"マスターレギオン"ヴァシリオス・ガウラスがMM地区へと向かう列車にいると聞き即座に行動を開始した。
傭兵として世界を転々としていく際に遺跡で見つけた、とある遺産関連の調査で行っていたFHのエージェントを倒し、遺産と共に保護したレネゲイドビーイングのアリオンと共に───
これは、私達の物語だ。
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