第2話 エレウシスの秘儀 ヴァシリオス UGN世界線IF 後日談

エレウシスの秘儀の時間から数週間後

アズール、エレウシスの秘儀だった少女を引き取り保護してから今は何とか平穏な日々を過ごしてる。

とはいえ、ずっと家に引きこもらせるというのも孤独を感じさせることになる。

日本支部長の霧谷さんにとある提案をして飲んでもらった、まさかあっさりと受け入れられるとはと思っていた……うん、思ってはいたよ……


沢山の買い物袋を持って裏口から入れば沢山の食事を作ることのできるキッチン、天井近くまで届きそうな冷蔵庫、フロアからは手元は見えないが作っている人間は見える仕様となっている。

フロア内を見れば沢山の狼達、もちろん僕が飼っているおとなしい子達だ、を撫でたり、アズールと一緒に配膳をしている様子が見えた。

今料理をしてるその背後に声をかけて冷蔵庫に入れる。

「おや、お帰りなさい八尺瓊さん。料理の方はもう出来てますよ?」

「……道理であっさりと受け入れられると思いました……じゃあ僕もアズールを手伝ってきま」

顔を上げて笑顔のその人物を呆れたようにして言う。

何故なら今現在料理をしてるのは、日本支部長の霧谷雄吾だったからだ。

椿さんや隼人さんにあの人の料理は美味しいものだと聞いていたけどまさかこれ程とは、と感心していた。

そんな時カランカラン、と店内の入口のドアが開く音がした。来客だ。

アズールが対応してるのを見て更に驚く人物がいた

「……ふむ、ここか……アズール、元気そうで何よりだ」

「た、……いえ、ヴァシリオス、彼らもいるようです」

「……え、えっと……」

オロオロとアズールも困惑してこちらにどうしようという視線を送っている。

急いで彼らを空いているテーブルに案内をする……まさか来るなんて、

「前の事件、その時に来ると約束した、元気にやってるようでよかった」

「え、えっと、はい、ありがとう、ございます?」

キッチンから霧谷さんが咏禍さん、次の料理出来ましたよと声が聞こえてきた。


END

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