第8話 退院



今日は退院日。


しかし、退院となるとまた恐怖な出来事が待っていると思うと

私はゾッとして本当に嫌です。


そうなる前に私は霊媒師の所へ行って憑りついているというか

例の霊を成仏させないといけません。


もうすぐで退院。


そんな時です。


私の身体が動かなくなると次の瞬間。


まるで私が私じゃない感覚となって病室から出て行き、そのまま一階行きの

エレベーターに乗るとそのまま出口に行きます。


その時でした。


私の傍に看護婦さんが近寄って来てこう言います。


「まだ退院の手続きが終わってません、こちらへいらして」


「………………」


私の身体はどうなっているのと心の中で思うのですが、それでも

私は私じゃないのでどうにも出来ません。


「さっ、こっちへ来て」


「………………」


私じゃない誰かが私の身体を動かしているのですが、きっと例の霊かもしれません。


例の霊とは対話出来るのは夢の中なのでどうしようかなって思うのですが、

今は何事も起きない事を祈るばかりです。


しかし、例の霊は看護婦さんの言う通りにしないでそのまま何処かへと行きます。


看護婦さんも追いかける事はしないで病院の中へと戻るのでした。


私の身体はどうなってしまうのかなって思っていると行きついた所は

私の自宅でした。


そうすると私自身で身体を動かせるようになるのでホッとしているのです。


それにしても霊というのは本当に恐ろしいもので怖いというのがわかるのですが、

今、私の近くというか、何処に居るのかもわかりませんけれど、例の霊を

救いたいです。


一刻も早く霊媒師の元へ行って成仏しかないです。

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