第6話 霊に操られる私



自室に居る私は椅子に座ってぼぉ~っとしているのですけれど、

特にする事もなくてのんびりと過ごしているのです。


次の瞬間。


私の身体が思うように動かせなくなると私が私じゃなくなるのです。


きっと夢の中でお話した霊の仕業かもしれません。


私は私自身で身動き取れないので霊に任せるしかありません。


霊が私の身体を動かしているといきなり窓を開けて

飛び降りようとしているのです。


ここは生憎、二階で窓から飛び降りると致命的で死ぬ恐れがあります。


お天気は晴れてて陽気は暖かいですけど、それでも二階の窓から

飛び降りれば私は死ぬ可能性もある。


それだけは阻止しないといけないのですけど、私の思いは霊に通じませんので

本当にどうにかしないといけないのです。


霊はとうとう窓から飛び降りる準備をしてて、今にも窓から飛び降りようと

しているのです。


私は心の中で飛び降りないで、飛び降りないでと念じるとその思いも

虚しく霊は私の身体を動かして窓から飛び降りるのでした。


二階の窓を開けて飛び降りた私は霊によってそういう事をされたので

私は頭から地面に激突したので血を流しているのです。


血を流している私は半端ない量の血を流しているので私は意識もないです。


そして、私はどうなったかと言いますと、

私は目を覚まして辺りを見回すと消毒のような匂いがするので

ここは病院内というのがわかりました。


病室にあるベッドの上に居るのですけれど、

近くには看護婦がいまして、私に声をかけてくるのでした。


「目を覚ましたのね、気分はいかがですか?」


「はい、問題ありません」


「貴方ね、数日間寝たままだったのよ」


「そうだったんですね」


私にはぜんぜんそういう記憶もないし、覚えてもいません。


本当に霊のせいで最悪な日です。


私は霊とお話出来て怖いというより嬉しいというのもあって

浮かれていたおかげで命を失うような大惨事が起きたのです。


霊というのは本当に怖くて恐ろしいものでこれからは

気をつけないといけないです。


「また後で来ますね」


「はい」


看護婦が病室から出ると私は一人になるのです。


私は治療中の身でして本当に生きている事が不思議でなりません。


霊に操られていても二階から窓を開けて飛び降りたというのだけは

はっきりと覚えているので本当に奇跡としか思えません。


こんな事なら霊媒師に行っていれば、未然に防ぐ事が出来た

出来事でした。


それにしても霊はどうしてこんな事をしたのでしょうか。


私は悪い霊には見えなかったのでとても信じられないというのが本音です。


また夢でも見れば、例の霊とはお話出来るのでしょうか。


起きているだけでもつらいので私は目を閉じて眠る事にします。

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