登場人物紹介 その1

 



 ディロ・ミアガン 魔族 男 18歳(不老)


 今作の主人公。

 褐色の肌と黒髪黒眼を持つ魔族の少年。

 身長は百七十五センチほど。

 魔法がほとんど使えないことが原因で落ちこぼれと呼ばれていた。

 また、いじめられていて友達がいなかったため、読書に時間を使うことが増え、本の虫となった。

 魔族の中では珍しく人間種族に対して敵対意識は無く、互いに手を取り合うべきだと考えている。

 だが、馴れ合おうという気も無く、敵対者には容赦しない。

 ある日、魔物育成キットを拾ったことで生活が一変。アルファという初めての友達も得て、そのままダンジョンマスターにまでなった。

 アルファから誕生日プレゼントとして貰ったブレスレットを宝物としていて、肌身離さず持っている。

 アルファと釣りを二人でしてからドハマりし、今では週三回のペースで箱庭内の海に通っているとかいないとか。

 配下の魔物達からの評価は非常に高く、皆から愛される魔王様となっている。

 ただし、相変わらず名付けのセンスは無いようだ。

 魔物達が続々と進化を果たしているように、魔族である彼の身にも変化が……!?




 アルファ 人造人間ホムンクルス 女 ?歳(不老)


 今作のメインヒロイン。

 陶器のように白い肌を持つ人造人間ホムンクルス(見た目は)。

 身長は百六十センチほど。

 純白の髪を肩までより少し長い程度に切りそろえていて、美しい紅色の瞳を持つ。

『大賢者』エドガー・アシュクロフト、『発明王』グラン、『生命姫』エルフィ・フィア・フリージア、『大魔王』ガルーダ・カタストロフによって創られた超ハイスペックの身体ボディを持つ。

 基本的に誰に対しても丁寧な言葉遣いになってしまうのは彼女の癖である。

 ほとんど何でもできるが、細々とした作業は少し苦手である。

 ディロと出会う以前は、三百年以上もたった一人箱庭の中で孤独に耐えながら暮らしていた。

 そのため、再び孤独に陥ることに強い恐怖を感じていて、仲間を失うことを誰よりも嫌う優しい一面と、敵対した相手には容赦をしない厳しい一面を合わせ持っている。

 一人で箱庭の中にいた時は精神的に参ってしまっていたが、現在はディロ達と共に幸せを謳歌している。

 最近ディロと話していると、胸の奥が熱くなるような変な気持ちになるらしい……。




 ゴブ助 ゴブリンキング 男 ?歳


 ディロが初めて箱庭の中に連れてきた魔物であるゴブリンが進化したゴブリンキング。

 ゴブリンキングとなったことで、体は以前より大きくなり、片言だが言語を扱えるようになった。

 奥さんとの夫婦仲は良好で、ゴブリンであるにもかかわらず、一夫一妻制を築いている。

 アルファはジト目を向けていたが、ゴブ助的には名前を気に入っている。




 ポチ コボルトキング 男 ?歳


 ディロが最初に連れてきたコボルトの番の雄が進化したコボルトキング。

 コボルトキングになったことで、背丈が伸び、片言だが言語を扱えるようになった。

 ポチという名前を付けたのは彼の主であるディロであり、彼曰く、「第一印象を見て決めた。反省はしている、後悔はしていない」とのこと。

 彼自身はこの名前に誇りを持っている。




 ゴンザレス オークキング 男 ?歳


 ディロが最初に連れてきたオークの番の雄が進化したオークキング。

 オークキングになったことで、体格が良くなり、片言だが言語を扱えるようになった。

 皆の盾として闘う彼だが、戦闘が好きなわけではなく臆病な一面も持つ。ただし、皆を守るために闘う事が嫌というわけでは決してないため、非常に頼もしく、縁の下の力持ち的ポジションになっている。

 自分に付けられた名前のセンスに興味は無く、純粋に名前を持てることが嬉しいと考えている。




 タケシ オーガキング 男 0歳


 ディロが初めて創造したオーガが進化したオーガキング。

 オーガキングとなったことで非常に強い腕力を手に入れ、片言だが言語を扱えるようになった。

 非常にフランクな喋り方をするため、ムードメーカーのようなポジションについていて、場を和ませたり、喧嘩を仲裁したりしている場面がよく見かけられる。

 巨大な大鬼の見た目をしているが下戸である。




 アインス フェンリル 男 ?歳


 ディロが最初に連れてきた五匹のクラウドウルフの内一匹の雄が進化したフェンリル。

【総合】Sランクを持つディロの迷宮の中で現在最強の魔物。しかし、どこか残念な狼である。

 雪のように美しい白い毛を持つ巨大な狼。

 同期のクラウドウルフ達は、ツヴァイがフィーアと、ドライがフュンフと番になってしまったので、結果的にハブられる形になってしまった。

 本人は全く気にしていないように振舞っているが、実は結構気にしている。

 非常にプライドが高く、尊大な喋り方をし、感情を表に出さないようにしているが、尻尾の反応で丸わかりになってしまう。

 ちなみに、名付けのセンスはどこぞの主よりも更に悪い。




 ツヴァイ、ドライ、フィーア、フュンフ デモンウルフ (左から)男、男、女、女 ?歳


 ディロが最初に連れてきた五匹のクラウドウルフの内の四匹が進化したデモンウルフ。

 漆黒に赤いラインという厨二心をくすぐるカッコイイ見た目をしている。

 クラウドウルフ達の中で唯一フェンリルに進化したアインスが彼らに対してリーダーシップを発揮しようとしているようだが、実際のデモンウルフ達はアルファに付き従っているところがよく見かけられる。頑張れ、アインス。




 エドガー・アシュクロフト 人族 男 ?歳(不老)


 歴史に名を残す稀代の天才であり、魔物育成キットとアルファを創り出した四人組の内の一人。

 科学者であり、新たな発見や原理の解明を星の数ほどしたため、『大賢者』の二つ名を冠している。

 魔法に関しては魔族にも勝ると言われるほどの適性を持っていて、戦闘能力も非常に高かった。とある方法を用いて老化は既に止まっていた。



 グラン ドワーフ 男 ?歳(不老)


 歴史に名を残す稀代の天才であり、魔物育成キットとアルファを創り出した四人組の内の一人。

 発明家であり、何度も技術革新を起こしたことで、万物を創る神の手を持つとされ、『発明王』の二つ名を冠している。

 彼が発明した数多の道具は、今なお人々の暮らしを支えている。彼が仮に存在しなかったとしたならば、大陸上の生活水準は大きく下がることになるだろう。

 また、彼が自らの手で作った道具アイテムにはプレミアが付き、相当な高値で取引される。ただ、実は元々の本業は鍛冶師であるため、道具アイテムを作るよりも武器を作る方が得意だったりする。とある方法を用いて老化は既に止まっていた。




 エルフィ・フィア・フリージア エルフ 女 ?歳


 歴史に名を残す稀代の天才であり、魔物育成キットとアルファを創り出した四人組の内の一人。

 世界各地の環境や生態系から生物を構成する要素まで調べあげたエルフの姫巫女にして生物学の第一人者であり、『生命姫』の二つ名を冠している。

 エルフの姫巫女でありながら、明るく活発な性格だった。エドガーとグランに三人で旅をしようと提案したのも彼女。

 四人組の中で唯一不老化していないが、エルフは元々寿命が長く、見た目も若いまま保たれる種族であるためあまり関係はなく、本人もさほど気にしてはいなかった。




 ガルーダ・カタストロフ 魔族 男 ?歳(不老)


 歴史に名を残す稀代の天才であり、魔物育成キットとアルファを創り出した四人組の内の一人。

 かつて数多の魔物を率いてこの地に一大勢力を築き最強の名を欲しいままにしていた『大魔王』である。

 大雑把な性格だったが優れた統治者であり、かつての民達からの印象も非常に良かった。

 妃が多く、子どもも沢山いた。実の息子であるゼラータが裏切った際は、自分がもっと子ども達一人一人と向き合うべきだったのだろうかと自問自答し、後悔したという。




 ヴォルフガング・ナルディエッロ 人族 男 33歳


 ガルプテン王国の英雄であり、ガルプテン王国軍兵士長。

 十年前にガルプテン王国に襲来した三頭の竜をたった一人で討ち取ったことから『竜狩り』の二つ名を冠している。

 愛用の武器は竜の素材から作った大剣である。

 寡黙で真面目な男であり、部下からの信頼も厚い。

 ガルプテン王国国王とは上司と部下という関係以前に友であり、互いに信頼し合っている。

 結婚しているが、妻は彼の娘を産んだ際に若くして亡くなっていて、今は娘と二人暮しであったという裏設定を持つ。

 娘の名はクラウディア・ナルディエッロ。

 クラウディアは父に憧れて軍に入軍したが、ディロのダンジョンへの遠征には選抜されなかった。結果としてヴォルフガングは娘を残して逝くこととなった。

 残されたクラウディアは、憤怒で身を震わせ、父を殺した者に復讐を誓ったという噂がまことしやかに流れている。




 ガルプテン王国国王 人族 男 38歳


 ガルプテン王国の国王でありヴォルフガングの友。

 若くして王という地位に就いたが、かなり優秀な人物であり、上手く国を纏めていた。

 一方で親しみやすいことでも有名で、国民からはよく慕われていた。

 しかし、ヴォルフガングが死に、ガルプテン王国がガスマン帝国に併合されてから彼の姿を見た者は誰もいない。




 フェリックス・ブリーマー 人族 男 26歳


 ガルプテン王国軍副兵士長の若き戦士。

 ヴォルフガングに憧れを抱いていて、彼を越える英雄になることが夢だった。

 夢の為に血のにじむような訓練に耐え、名実共にガルプテン王国軍ナンバーツーだった。

 魔物や冒険者の階級でいうところのAランクであり、迷路や予想外の被害規模による精神的ダメージを受けていなければ、ゴンザレス一人で抑えることはできなかったであろう隠れた実力者。

 ディロがダンジョンマスターになる前にミノタウロスを討ち取り、ダンジョンを制圧したのも彼である。

 ちなみに、バツイチで遠征時彼女はいなかった。




 カール・ベッカー 人族 男 22歳


 ガルプテン王国軍兵士。一応エリートである。

 明るい性格のお調子者でムードメーカー。ガルプテン王国軍の中ではかなりの人気者である。

 しかし、人気があるのは主に同性からで、今まで彼女ができたことは無い。

 童貞のままアルファの拳によって逝かされた憐れな男である。南無。




 ガルド・ディスペリ 魔族 男 ?歳(不老)


 ディロの前のダンジョンマスター。

 フェリックスによって配下のミノタウロスと共に命を奪われた。

 同じダンジョンの集落に暮らす魔族達から村長と呼ばれることが悩みであった。

 魔王様と呼ばないと怒ることからプライドの高さが見て取れる嫌な奴。

 頭は悪い。




 ディオ 魔族 男 21歳 


 ディロの兄。

 顔だけは良いが女たらしで評判は悪い嫌な奴。

 頭は悪い。




 ディン 魔族 男 16歳


 ディロの弟。

 味方がいないと威張れないコバンザメの様な嫌な奴。

 頭は悪い。



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【お知らせ】

閲覧ありがとうございました!武介と申します。ついに今話で第一章終了となりますがいかがだったでしょうか?

さて、次回から第二章へと入るわけですが、第二章からは第1話の後書きにも書きましたように更新ペースが三日に一度へと変更になります。また、友人に「予約投稿はしない方がいい」と勧められたので更新時間も指定しないものとさせていただきます。ただ、どんなに遅くとも更新日の21時には更新が完了している状態を保っていきたいと考えております。誠に勝手ではございますが、これからも応援のほどよろしくお願い致します。

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