第2話

ひとつの選択で全てが変わる。


たとえ、その結果を望んでいなくても。

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最近、やけに昼間ぼーっとすることが増えた。


元々ぼんやりとした性格ではあったがここまでではなかった。


気づけば日が暮れ、布団に向かっている。


昼間、どこで何をしていたかは思い出せない。


どうにかしなくちゃ…。


そう思いながら私は眠りについた。


今日も同じ夢。


最近はこの夢ばかり見る。


それも、一夜ごとに少しずつ私の足は少女に向かっていた。


少女はにこりと笑い手を振る。


私は、不思議と今日は前に進みたくないと思った。


すると、少女から段々笑顔が消えていった。


怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。


ただの夢なはずなのに、ただの少女のはずなのに。


私は怖くてたまらなかった。


私はその少女に逆らいきれず、一歩を踏み出した。


目を開く。そこは、あの場所ではなく見慣れた私の部屋だった。


時間はちょうど深夜の2時だった。


まだ時間的には眠れる。


しかし、私は眠りたくなかった。


嫌な汗をかいた。


汗のせいで気持ちが悪い…。お風呂に入ろう。

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今日は会社を休んだ。


というより、上司から様子が変だから家に帰って休めと言われたのだ。


いい機会だと思い、1週間ほどの休みを取った。


しばらく顔を出せていなかったから実家に帰ろうと思う。


私の実家はここよりも随分と田舎だ。


隣の家は徒歩三分ほどのド田舎で、心をやすめるにはもってこいの場所だ。


そうと決まれば明日の準備をしなくてはならない。


面倒だか頑張るぞ。

to be continued.

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