第3話

「はい、ルキさんあげる」


開いた土地にあった家を消滅させ宿を空間から出した


「その前に曰くつきの奴どうにかしねぇと」


呆然としてるルキさん達をスルーして俺に言った


「なんかねー、この土地何か憑いてて

持ち主が殺されるんだってー!」


「これじゃないのか?」


マオの手には、半透明な女


「よし、消滅させりゃー、大丈夫だろ」


俺が手をかざすと


「ま、待って!

私じゃないの!私は此処に閉じ込められた霊よ!」


何か顔が…うん

美少女系で性格良い奴に出逢った事ないんだが


「んー、確かに邪悪なモノを閉じ込めようとする呪いはあるねぇー

引き寄せて抑えこむタイプ」


「という事は、お前は悪霊だな、うん」


何も聞きたくないので成仏させました


「はなこぉおおおおおおお!!」


「誰これ?」


何処からか現れた半透明な男は

俺を殴ろうとしたがスカッと通り抜ける


「んー、幽霊?

ゴーストでもいいぞー?」


「くそっ!!何で触れないんだ!?

花子!はなこぉおおおおお!!」


「おびゃけ?

うらめしやー?」


ヘ(°∀°ヘ)このポーズをしてキャッキャッ俺の周りをクルクル回る。え、何この可愛い生物


「ホラー映画は無理なのにー

現実では大丈夫なんだなぁー」


ホラー映画見た時

泣いて一人でトイレに行けなくなりました

因みにマオもプルプル震えてたお


「ばぁっ!ってこにゃい!

にーにがいるからこわくにゃい!!

にーにしゅき!へへ」


俺の足に抱きつきスリスリする紅

とてもかわゆい


「花子!花子!!何処なんだ!?」


「花子ってさっきの女ゴーストじゃないか?

ソイツが消えてから来たわけだし」


「ギャーギャー叫ぶ前に説明せんかい」


「花子を殺したのはお前だろ!?返せ!!」


え、どうしよう、この人会話が成り立たない。


「行くべき所に戻しただけだけど?」


「うるせぇ!花子は、花子は!!

俺の妻だ!!俺の側にいたいにきまってる!!」


「知らんがな」


「ゴーストになってから毎日絶望していた俺に

花子は、花子はずっと側に居てくれたんだ、!

一生側にいると誓ったんだ!!!」


んん?


「あれ?死ぬ前からじゃなく死んでから誓いをたてたのー?」


「何が悪いんだ!!」


何処で誓ったのかちら?私気になりますわ!


うん、オネェになれないな、俺

素質がないのかな


前の世界のBarにいたオネェのまま好きだったなぁ

優しくて面白くていい人だったなぁ

また話したかったなぁ

ぼっちの俺が唯一気兼ねなく話せたひと

そして。俺に話しかけてくれた人。


オカッパ頭が似合う人って中々居ないもんね


俺がママを思い出して

思い出に浸ってるのに未だに騒ぐ幽霊


「さっきからうるさいんじゃ!

これでもくらえ!」


目めがけて塩と神酒を投げる


「ぎゃぁあああぁああああああ!!痛い!!!」


おかしいな、もっと煩くなった

俺が首を傾げていると


「静かにさせたいならこのお薬で「それアカン奴」むー」


サタン君が取り出したのは

気分がハイになるけど、体はズタボロからの刑務所行きになってしまう、魔法の白い粉


「全く!紅達が口に入れたらどうするのさ!

砂糖にしなさい、砂糖に!」


プンプン怒って言うと


「砂糖食べ過ぎると紅達がブクブクに太って

ニキビまみれになって糖尿病になるぞ」

 

ビル君以外で目を合わせあって手にもってたものを消滅させる


「うん、やだ、やらない」


「そんなのやだー!」


「お菓子あげすぎないからやめてー!」


マオに至っては嘆いてたからムンクだから、ホント

  






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