第13話

マオとピョンピョン跳ねながら

ちゃんばらごっこをしていると、いつの間にやら、キサラ達もいた


「楽しいでし!凄く跳ねるでし!」


「くらえ!マオ!」


ジャンプを利用して飛び蹴りくらわすサタン君


「隙ありじゃぁあああ」


すかさずサタン君に飛び蹴りしました


コンコンコン


その音の方へみんな一斉に振り返ると

フリフリエプロンつけて、フライパンをおたまで叩くビル君の姿が


「ご飯できたから片付けて食卓の準備

働かない奴は飯抜きだから」


スタスタ台所へ戻っていくビル君を見て


トランポリンを消して

手を洗いお箸を並べたり皆でしましたよ

紅とタイチがちびっ子達に教えてたよね

とても微笑ましかった




「さてさて、ちびっ子達も手を合わせてー

いただきます!」


首を傾げながら手を合わせて言うちびっ子達

やはり、箸の使い方がわからないらしい


「ほれ、ビル君達も教えてあげてね?

マオ?自分だけ食べるつもりじゃないよね…?」


「ひゃ!ひゃい!」


一人だけ俺関係ないしーと言わんばかりに

吹けない口笛を吹いていたマオ


「あ、えーと名前なんだっけ君」


俺は近くに居たリーダーの子に教える事に


「名前は、ない」


なんかションボリさせてしまった


「それは不便だよなぁ、これから。

よし!今教えてる子に名前をつけなされ!

変な名前にした奴ロシアン唐揚げさせるからね?」


昨日の惨事を見ていた奴等は、顔を青ざめ必死に考えてた


「よっし!君はエレン!

もし、名字がいるようなら神崎を名乗るといいよ」


俺が箸の使い方を教えてた茶髪のリーダー君は今日からエレンです 


「俺はねー、夜かなぁ?この子の雰囲気とかさ」


サタン君が教えてた子は真っ黒な髪の毛に真っ黒な目


「サイだな」


ビル君が教えてた子は灰色の髪の毛に青い目


「ルカに決めたでし!」


キサラが教えてた子は銀色の髪の毛に黒い目


「むむむむ…

お!閃いた!!オミ!」


マオが教えてた子は真っ赤な髪に琥珀色の目


名をあげれば、復唱してとても嬉しそうだった

なんか紅にあった時の事思い出すなぁ


ん?あれ?これって…


俺がむむむ?と首を傾げていると


「千、どうした」


「んー、ねぇねぇエレン達に質問

君達魔力使える?」


「「「「「………」」」」」


「俺達は…皆捨てられたんだ

魔力がなかったから…

魔力があっても属性がなかったから捨てられた」


皆下を向いていた


「魔力も属性もあるよ?

まぁ、封印厳重過ぎて俺ぐらいしかわからないけど」


ビル君達気づかなかったみたいだもんね。驚いてるから


「え…ほん…と…なのか!?」


「うん、本当

だけど、まだ解いてあげられないかな

今解いたら死んじゃうよ?」


体力もないし、ガリガリだしなぁ

大量の魔力を一気に受け止められないよねぇ


「今後使えるように…なれるのか…? 」


プルプル震えながら聞いてきた


「なれるよ

まぁ、その為にも沢山食べて遊んで寝ることだねー

後は、知識もいるし」


エレン達は、静かに喜びを噛み締めた


「ほら、うどん伸びるし早く食べよう!」


ぎこちなく箸を使って食べていた。

やっぱり美味しいなぁ







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