第11話
俺が家に入ると、何か子供達と紅達が睨み合いしてた
「え?どうなってんの?」
「にーに!!!
にーにがわるものっていう!!にーにやしゃしいのに!!」
え?ん?どうなってんの?
「あー、紅達が俺達に騙されてる
俺達はすっげぇ悪者なんだってガキ共が言って
紅達が怒ったんだよ」
俺が首を傾げながらいちごオレを飲んでたらマオが説明してくれた
「ほれほれ、紅もタイチもこっちこい」
すると、紅とタイチは此方へ走ってきて抱きついてきた
「まぁ、取り敢えずお前らも座れば?」
紅達の頭を撫でながら言うとすっげぇ距離取って座った
「それでー、この子達誰?」
「あー、拾った?てか、キサラは?」
何か足りないと思ったらキサラがいなかった
「キサラはー、城に潜り込んでくるって言って出掛けてったよ?拾ったって?」
俺は塔での事を説明するとケラケラ笑い始めた
「証拠ってさぁー
やっぱり城に行けば早いじゃん
俺祭り行きたいからそれまでに終わらしたいー!」
「あー、キサラ帰ってくるまで待とっかなー
ってか、キサラ迎えにいかねぇと帰って来れねぇぞ
宿に扉はあるけど、あの合言葉キサラにはわっかんねぇしな」
「合言葉?」
「あー、ビル君が今塔の事やってくれてるんだよね
だけど、この空間俺しか入り口作れねぇから宿に入り口作ったんだよ。
だけど、不可侵領域あるじゃん?
だから、それに合言葉付けて答えた奴は入れる様になってんの」
「それ外れたらどうなるのー?」
「え?炭になるか
悪夢から抜け出せなくなるか、溺死かなぁ」
「え、怖いんだけど!!
俺絶対そんなんやだわ!!」
マオ君、そんなこと言っちゃやーよ
んー、どうしようかなぁ
「あ、てれれれってれー!紙人形ーー!
これに俺が息を吹きかけるとー
何と動きます!そして魔力を渡すと魔法が使えるのだー!
という事で紙男君、キサラとビル君の所に行って合言葉も伝えてきてね」
紙男君は俺に敬礼して転移していった
紙子ちゃんの場合はスカートとリボンが付いてるんだおっお
ルキの場所に戻るとどうやら大体の説明は終わっているようだった。
「すまん、遅れた
それでどうなった?」
「あっ。ビルさん!
話は説明してわかってもらいましたっ!」
「そうか、ならお前ら自分の帰る場所を
強くイメージしろ、出来たら手あげろ」
全員手が上がったのを見て転移させた
「街の奴らは帰した。俺達も帰るぞ」
俺がルキを見ると俺の肩らへんを見てキョトンとしていた
「あの、ビルさんの肩にいるのなんですか?」
「ん?肩?」
肩を見ると紙で出来た人形がいた
「何だこれは?」
俺が掴もうとすると手の上に乗った
「主人からの伝言です
キサラが城に潜りこんでるから合言葉変えました
ビル君ならわかると思うけど
もしわからなかったら紙男君に魔力を込めてね
そうすれば、合言葉教えてくれるよ
との事です」
「成る程、わかった。ルキ、帰るぞ」
未だにポカーンとしているルキを掴み宿に転移した
宿に転移し
不可侵領域に触れるスレスレまで近づくと
ピロロロローン
「問題です、昨日マオは誰を抱いて寝たでしょうか
パネルに答えを書いてね」
突然千の声で流れたかと思うとパネルがニョキッと出てきた
ルキは案の定驚いていたけどな
マオは確か、フェンだったな
ピコーンピコーン
「せいかーい!扉かいもーーーーん!」
この音ってウルト◯マンのタイマーの音に似てるな
ルキを引きずりながらそんな事を考えていた
あー、今日の晩飯は何にしようか
そうだ、キムチ鍋と肉団子と餃子の鍋を作ろう
千とマオと紅は辛いのダメだからなぁ
そんな事を考えながら千達の元へ戻った
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