第9話

「今の気分は、妖怪の総大将」


「あぁ、格好的に?俺は侍かな!」


「よし、侍なら刀をあげよう」


俺達はふざけながら街を歩いた。

皆が周りの視線から守ってくれるから

俺は吐いてません!!!!


すると、突然キサラが走って行ったと思ったら何か袋を持って戻ってきた


「これ付けたいでし!」


そう言って人数分の狐のお面を見せた

凄い目キラキラさせてるからとても可愛い

こんなに見た目は子供なのに中身は俺達より遥かに年上なんだもんなぁ


「よし、キサラ付けてやるからおいで」


俺は前が見えるように面を斜め上に付けてあげた


「わぁっ!お揃いでし!」


俺達も付ければとても嬉しそう

喜んでもらえて何よりです、本当


「千、来るぞ」


「待ちくたびれたー」


サタン君がとても楽しそうに口角を上げた

まぁ、散策しに来たわけじゃないしねー


すると、人の山が分かれ間から女がこちらに歩いてきた

あれが、多分お姫様だよな?お供連れてるし


でもさ、何か露出し過ぎじゃない?

え?紐パン見えてるけど?

あ、紐パンって文字通り紐ね、布ないからね


腹も出てて胸を強調しまくっている。

美人の枠に入るんだろうけど

俺の息子はそんなものに反応しません、はい


あれ?そういえば俺の息子最近起きてなくね!?

あれ?この歳で俺のバズーカ組み立て不能なったの!?


俺が何でだ!と悶々と考えていると


「そなたら、私の愛人にしてあげるわ。嬉しいでしょ?」


なんて笑いながら近づいてきた


うん、キモイ?

あと、香水かなんか知らないけどキツイ

皆眉間にしわ寄せてんじゃん!


「えー、お姉さん遊んでくれるの?」


サタン君はお姫様の頬をスルッと撫でて耳打ちする

その瞬間お姫様の顔が真っ赤になったかと思うと

ウットリサタン君を見つめる


「城へ行きましょう?」


そう言ってサタン君の腕を掴もうとすると

サタン君はスルッと避けて


「えー、やだよー

監禁とかされたくないしー

何より君みたいな子相手したくないもん」


笑顔でそんな事を言うもんだからお姫様激おこだよね


「お前達!此奴らを捕らえなさい!!!!

私を侮辱してタダじゃ済まさないんだから!!!」


姫様の命で騎士がこちらへ向かってくる


「俺一抜けー!」

「二抜け」


俺とビル君は攻撃を避けて空に結界を張ってそこに座った



「あ、ビル君

なんか森の中に塔が見えるんだけど

あれかな?長い金色の髪おろしてくれるかな?」


「おろしてくれないと思うぞ?暇だし行ってみるか?」


皆、俺と一緒にアニメやら映画を見てたら

俺より物知りになられましたよ、はい


「よし、行くか

サタン君達にはこれでお知らせしとこう」


俺は、蝶を作ってサタン君達の方へ飛ばした

あれが、俺たちの所まで導いてくれるからあとから来るでしょ


「宝とかあるのかな?」


「なさそうだな」


「えー、残念だなぁ」


塔の方に向かいながら話していると塔の前に着いた





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