第6話
それから、今度はビル君達もきてからやろうかという事になり
皆でゴロゴロしてた
フェンと紅達は俺が作ったミニハウスの中でお昼寝中
「あ、祭りの服作ろう」
突如思いつき立ち上がった
どうしようかなー、俺とマオとキサラと紅は甚平だな
ビル君とサタン君は、浴衣かなぁ
「よっしゃ!これでどうよ!」
俺は作った服達を皆に配る
「わぁー、金魚だー!」
サタン君の淡い紺色に金魚泳いでます
「おぉ!これどうやって着るんだ?」
あとで教えますよ
「可愛いでし!」
甚平持ってルンルンするキサラさん
あっ、ルキさん達にも作っとこ
ルキさんは浴衣だよなぁ。タイチは、甚平だな!うん
俺が作り終わって出来に満足してると料理を浮かばせてビル君達が入ってきた
「ビーーーーーールーーーーーーーーーーくーん!」
助走つけて抱きつけばちゃんと抱っこしてくれた
「これ!ビル君のね」
俺は浴衣を見せた
「着方がわからん、だがありがとうな」
頭を撫でられて満足です
「くれなーい!ご飯だぞ」
紅を呼ぶと
「ふにゃ!?ごはん!!
くれにゃいの食べちゃめーーーー!」
トテテテと走ってきた
紅の隣にタイチが座りビル君の隣にルキさん
え?俺は、ビル君と紅の間にいます
皆で食べ始めると、やはり美味しい
いつもと味付けは違うけど美味です
フッと、紅を見るとキョロキョロしながら
嫌いなニンジンとナスを避けていた
「あー!お残しじじぃだ!!」
俺が外を指さして叫んだ
「ひゃぁああ!!のこしましぇん!!
だから、こにゃいでぇええええええ!」
お残しじじぃとは、余りにも残す紅の為に
俺達で考えたキャラクターだったりする
最初野菜を殆ど食べなかったからね!!
お残しするとじじぃが飛んできて魂攫ってくんだぞ
と教えたらそれから減りました、好き嫌いが
食わず嫌いばかりの紅君です
それでも半ベソかきながらナスと人参をツンツンする紅
お行儀悪いでっせ
「紅、3個ずつ食べたら後は俺が食ってやるから頑張れ」
タイチが紅にそう言うとプルプルしながら食べておりました
「やれば出来るじゃん、全部食べたぞ」
そう、3個ずつというか
ナスも人参も3個ずつしかなかったのね
紅は、食べるのに必死で気づいてなかったけど
紅が美味しいって言って食べてた味噌汁にもナスが入ってたんでっせ
「ふぁ!?くれにゃいたべれた!!
にーに!くれにゃいたべれたよ!」
「おぉー、凄いな、えらいえらい」
俺が褒めれば紅は皆のところで食べれたと報告していた
タイチにお礼を言うと何もしてないとそっぽ向かれた
タイチはツンデレだな、だって尻尾は嬉しそうだったし
ご飯も食べ終わり皆で少しまったりタイム
タイチと紅は打ち解けた様で今では笑顔でお絵かきしてる
「そういえば、千は何で先に帰ったんだ?
いつもの千なら俺たちの所に飛んできそうだが」
あ、そういえば先に帰ってきたんだった
「いやね、何かすんげー見られたのね
注目浴びすぎて吐きそうだったんだよねー
それにこっち見てヒソヒソしてっしよー
何だったんだあれは
紅君、コソコソしてるのはバレていますからね」
俺がビルに説明してるとコソコソとこちらへ来て
尻尾を触ろうとしていた
「にーに?もふもふひとちゅしかにゃーい!
なんでぇ?」
「あ、吐きそうになった時に
汚物が付くと思って消したんだった」
俺が元に戻すと紅君ダイブ
尻尾で遊んでやると、ルキさんとタイチは驚愕の顔
「どうかした?」
「え!?えぇえええ!?
千さん!九尾だったんですか!?」
「え?まぁ、そうだけど」
「そういえば、コソコソしてた人も九尾がどうのって言ってたぞ!むっ!?このもふもふはけしからんぞ!」
マオが俺の尻尾に抱きついて紅と戯れる
「そ、そりゃあそうですよ!?
この街じゃ九尾は神様の生まれかわりと言われてるんですよ!?
だから、王族は代々九尾だったんです!
まぁ、今の王は、アレですけど
尾神祭りも九尾の為の祭りなんです!」
すみません、ただカッコいいなと思って九尾にしただけなんですぅううううう
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