第5話

「ルキさーん、約束守って

今日一緒にご飯食べて遊ぼうね?

タイチも紅と遊んでくれると嬉しいな」


そう、紅に同年代の友達どころか

基本俺達か使い魔のシロとフェンとドラゴンが遊び相手だからね


お兄さん、紅の将来が心配なんですよ

テレビ見てて友達を羨ましそうに見てたのが一番の理由です、はい


「そんな事でいいなら喜んで!

本当にありがとうございますっ!」


「ありがとうございますっ」


ルキさん達に頭を下げられた

俺の願いの為にした事だから気にしなくていいのになぁ


「にーに!!」


後ろを見ると家族のおかえりだった

え?何か凄い沢山買ったね!?え?


「にーに!ビィがねぇ、かってくれちゃ!

これ!にーにの!」


紅に渡されたのは、数珠だった


「これねぇ、えとなんじゃっけ?」


「これを付けてるとずっと一緒にいれるんだと」


いや、もう速攻つけましたよ!?


「あー!千ーーー

今日祭りがあるんだってー

皆でご飯食べたら行こうよー!」


サタン君に突然抱きつかれたから前に倒れましたとも!!鼻が低くなるっ!!


「いちゃい、祭りって?」


俺が鼻をさすりなが聞くと


「あっ!もしかして尾神祭りですか?」


ルキさんが言った


「んー。確かそんな感じの名前ー」


「尾神祭りは、一年の中で一番大きな祭りで

屋台とか凄く出るんですよー!」


屋台かぁ、地球にいた頃は誰も行く人いなくて1人で行って屋台制覇しまくったら

屋台荒らしとか言われるようになったなぁ


「なら、皆で行くか!

ルキさんご飯出来たら呼んでください」


俺達は、部屋に戻った

というか、ビル君は一緒にご飯を作りたいと言ってルキさんの所です


そして俺はふと思い出した、空間に入れておいた唐揚げの存在を!!


「ねー、トランプで負けた人

この唐揚げ10個食べてね」


マオは、あのマズさを知っているからか

必死にやって2位でした

ちなみに俺が一位ね


「ま、負けたでしっ…」


キサラが負けて、俺は唐揚げを渡した


「因みに10個食べ終わるまで逃がしません」


キサラが恐る恐る1つを口に入れると、


「おぉっ!中にチーズがあるでしっ

とても美味でし!」


ルンルンで2個目を食べた


「これは、マヨネーズでしか?

結構美味しいでしねぇ」


その調子で残り2個になった


「!!??」


キサラは目を見開いてトイレへ駆け込んだ


マオがとてもわかるよ、その気持ち

なんて言ってどこか遠くを見てた

知らないサタン君達はどうしたの?何て言ってた



少しして顔が青いキサラが戻ってきた


「ハァ、なんでしか!?これは!?

こんなの食べ物じゃないでし!!」


「どんな味だったのー?」


「な、何か舌の上で蠢いていたでし…

ハチミツとケチャップと生卵が入ってたでし…」


それを聞いてサタン君は顔を引きつらせ

俺とマオは頭の中にハテナマーク


「え?マオ?どうなってんの?」


マオが食べたのと全く違う


「んー。あっ!思い出した!!

何が入ってるかわからない奴は同じ味はないって言ってた!

それとオマケでゲテモノ入りもくれたんだった!」


「おまっwwww

もう何を求めて買ってきたんだよwww」


「えー、やっぱり数量限定とか書いてあると買わなきゃってなるじゃん!!」


それは女だけじゃねぇのか!?


「あ、あと一個食べなきゃいけないでしか…?」


とても嫌そうに言われた


「いえっす!大丈夫!もう少しで美味しいご飯食べれるから、うん」


俺は適当に唐揚げ刺してキサラの口に突っ込んだ


「あっ!良かったでし!チーズでし!!!!」


とても嬉しそうに味わってた


そういえばマオは普通の唐揚げ食べれてないよね、結局




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