第8話

俺達も夢から出ると複数の蛇と倒れている最高神の弟がいた


「最高神、俺が彼奴を元に戻してやる

だから泣くな、罪を償うなら生かせ」


俺は最高神の頭を撫でてサタン君達の元へ走った


「''黒炎乱舞''」


沢山の黒い花びらが舞い落ち次々と蛇達を灰にする


「っ!サタン!」


「ふぇ?にーに?にーにー?ふぇえええええん」


「あれ、俺は何を?」


「どうなっているんだこれは…?」


皆が目を覚ました、その事が凄く嬉しくて

堪らなく嬉しくて…気付けばみんなに向かって走っていた


サタン君とキイ達と一緒に皆に抱きつき


「っ、良かったぁああああ

も、もうっ起きなったらっ…どうし…っようかと思ったぁああああ」


「起きるのおせーんだよぉおおお

ばかやろぉおおおお」


俺達は皆に抱きついて泣いた



「という事は、呪いをかけたのは

そこで倒れてる奴で

そいつを正気に戻したいという事か?」


皆に今までの経緯を簡単に説明し


「ん、そういう事

取り敢えず、彼が取り込んだ世界神を取り出す

それから、彼が皆にかけた呪いの根本のものを消す

俺は根本のものを出すから皆にそいつを消してほしいんだ」


頭を下げて頼んだ


「お前らが頑張ってくれてたんだ!

今度は俺達が頑張るよ!」


「よく頑張ったな」


「にーに、さーしゃん、えらいえらい」


「早く終わらせて皆で帰ろう。」


俺は立ち上がって最高神の元へ行った

早く終わらせてしまおう。

そして帰るんだ。俺達の家に。




「最高神、手伝ってくれますよね?」


最高神をチラッと見れば先程とは違い力強く俺を見た


「勿論!

今弟の中には2つの力が渦巻いてるのがわかるよね?

それを辿ると片方は端っこが何処かに繋がってるんだ。

繋がっている方は弟のだから、繋がってない方を取り出してほしい

世界神の欠片を僕に渡してくれれば僕が元に戻すよ」


イメージは釣りだな


「よっし、なら行くぜ!

1本釣りぃいいいいいいいい」


俺はイメージした釣り竿を思いっきり引っ張れば

中に隠れていた魔方陣と世界神の欠片が表に出てくる


「皆準備はできたーー?」


「「「「「ばっちこーーーい!!」」」」」



「魔法陣展開!!!!

追い出すのは、邪悪な者!

うらっ、元凶出てこいやぁあああああ!!!」


俺の魔法陣が、出てきた魔法陣を壊すと中から蛇と蠍が出てきた


蠍と蛇を皆に任せ最高神の弟を回収して最高神の横で修復作業に入る


手をかざし最高神の弟の体を視てみればあの蛇と蠍が散々食い散らかしたおかげで

今生きてるのも不思議なくらい中はボロボロ


「僕も手伝うよ」


最高神はそう言って俺の手の上に手を乗せて力を込める


「これで中身の修復は出来た

ついでに、少し細工しといたからな

後は最高神次第だ。此奴が変われるのかは

あ、起きたら1発殴らせてね?」


俺は最高神にそう言って皆の元へ歩いた


俺が出来るのはここまで

心を癒やすのは最高神にしか出来ない



「千、こっちは始末できたぞ」


「あっ!俺寝てたって事は探検は!?」


「ひゃっ!くれにゃいおふりょはいってにゃい!

きちゃにゃいいぃいい」


「帰ったら皆で入ろう。その前に皆目閉じて」


皆が目を閉じたのを確認して

キイ達にしたように細工をしていく。


それからサタン君を呼んで皆へデコピンをした


「いってぇえええええええ!!」


「っ!」


「グワングワンするぞー!」


紅以外にデコピンをしたらのたうちまわってた


でも、本当に良かった。

皆とまたこうやって話せて…良かったっ…










抱き合うセン君達を見て心底ホッとした。

弟を見れば瞼がひそかに動きゆっくりと目が開いていく。


「に、兄さん?」


「…」


パシンッ


目が覚めた弟を見てビンタをした


「な、なんで…?」


弟は何故僕に叩かれたのかわからなくて困惑してるみたいだった


「約束を破ったから殴った。

もうこんな事しないで!」


「でもっ…」


「でもじゃない!

お前は僕とあんな風になりたかったんじゃないの?

僕はあんな風に居たかったよ…」


じゃれ合う千君達を見て言った

あんな風に普通の家族で居たかったんだ…


「あんな風に俺もなりたかった…

だけど、俺の力じゃ兄さんの側にいちゃいけないって…言われた

彼奴が兄さんの側近なんだって言われたんだっ!

そこからっ…周りが暗くなって覚えてない…

俺は…俺は…何をしたんだ…?」


「お前は危うく俺の家族を殺して

世界神も消滅させようとしたんだ」


いつの間にか千君達がこちらへ来ていた



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